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BIGマッチ直前! 3階級制覇チャンプが練習を公開

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 28戦全勝26KOで3階級を制した現WBAライト級レギュラー王者、ジャーボンテイ・デービス。来る22日に、23戦全勝19KOのライアン・ガルシアとのBIGマッチを控えて調整中だ。

 先日、デービスはキャンプ地であるラスベガスで練習を公開した。手の内は明かさず、ウォーミングアップ程度であったが、端々で切れのある動きを披露した。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 汗を流した後、メディアに囲まれたデービスは笑顔で質問に応じた。

 「早く会場に来て、ポップコーンでも何でも買っておいてね、確実に早い時間で終わるだろうから。今の気分は最高だよ。22日は自分にとって、大きなチャレンジなので、集中力を切らさないようにしないと。

 コーチのカルバン・フォードと俺は、長い間一緒に歩んできた。成功のカギはカルバンさ。彼がいなければ、俺は何も成し遂げられなかった。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 ライアンは左フックだけでなく、それ以上のものを見せる筈。最高のライアン・ガルシアを迎えるために、ポイントを押さえた戦いをするつもりだ。ただ、4月22日の試合ではライアン・ガルシアが完璧じゃないことを証明するよ。

 今回の勝利は大きな意味を持つ。若くて爆発力があり、今がピークの選手を下すってことが、非常に重要だ。スポーツ界全体にとって大きな意味を持つだろう。プラス、ハングリー精神に溢れた若い2人のぶつかり合いだ、壮大なイベントになるよ。ファンはPPVを買うか、ラスベガスに来るかしないとね。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 ガルシアの『2ラウンドで倒す』というコメントは、自分を誇示してのものだな。彼は本気でそうは感じちゃいないよ。

 故郷であるボルチモアの代表として戦うことは、これ以上ない価値がある。俺と同じような境遇の人たちのためにやる。彼らに希望を与えたいんだ。どんなことがあっても、未来は明るいんだからさ」

 デービスは、自身の29戦目をKOで飾ることが出来るか? 順当にいけば、勝者はデービスだと筆者は見る。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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