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【横須賀市】 みんな一緒にポスター作り

るりちゃん地域情報発信ライター(横須賀市)
走水小学校近くから見える東京湾と前方の横須賀の街並み

11月16日,17日両日、私は「走水の明るい未来」をテーマに、地域の皆さんと一緒にポスターを作りました。10月初旬に、「ポスター作りに参加できる人募集」の回覧を各町内に回してもらい、知り合いのお母さんを通して子供たちに声掛けしたり、近所の方々の参加も呼びかけました。

 私がポスター作りをしたいと思ったのは、走水小学校の統廃合問題に関わっていく中で、走水という地区に新たな関心を持ったからです。そこにあって当たり前だった自宅近くの小学校が、来年から無くなることを知り、自分でも思いがけず大きな喪失感が心の中に広がりました。地域の人たちと共に、この問題に取り組むには、心が一つになるようなポスター作りがいいね!との話が出ました。その時、子供も大人もみんなが集まってポスターを作るなら、是非コラージュで…と私は強く思いました。コラージュとは写真の切り貼りという意味です。    

それからは、実践に向けて一つ一つ計画を行動に移していきました。会場は、走水神社にお願いして社務所をお借りしました。参加される方々は、自分で切ったり貼ったりできる雑誌や写真を持参してきますが、ほかにも私は、自宅で集めておいた数々の写真、特に走水をイメージしたような海や緑の木々、富士山、夕日、朝日などを用意しました。ポスターの台紙になる紙は模造紙を5~6枚…と考えていたのですが、同じようにコラージュを勉強されていたK氏から和紙を使ってくださいとの申し出がありました。彼の父上が残していったもので、走水のポスターに使ってくれたら亡くなった父も喜んでくれるでしょう~とのお話でした。私は早速その画仙紙を何枚か貼り合わせて、台紙として使えるようにしました。一方幅が狭く横に長く使える画仙紙はそのまま台紙にしました。模造紙を丸く切って円形の台紙も作りました。                                           

 ポスター作りの当日は、思いがけず遠くから駆けつけてくれた、走水小学校卒業の中学生男子とそのお母さん…園児と幼子を抱っこして参加してくれた親子…走水小学校1年生から6年生までの子供たち…ご近所のおじいちゃん、おばあちゃん。皆さん、初めはやり方がわからなかったり、どの写真を使うかで迷ったりしていましたが、だんだんと熱を帯びてきて、夢中になって切ったり貼ったり~ 集中するとそれぞれが貼りたい写真、貼りたい場所が出てきて、互いに会話が飛び交い和気あいあいのムード…  食べ物がいっぱい、おいしそうね~、富士山きれい、魚の写真ないかなあ~、緑もいっぱい、鳥もたくさんいるよ、小学校の看板素敵~、びっくりするほどリアルな鳥や魚の絵を描いてくれる1年生、桜の写真も欲しいね~、猫バスにだれか人の写真貼って~、3歳の子は懸命にクレヨンを握ってお絵描きに参加…  まさに私が空想した場面そのものでした。お年寄りから子供たちまでが一つになったこの生き生きとした雰囲気をみて、つくづくポスター作りをして良かったと思いました。             

2日間で延べ30人近くの人が参加してくださいました。
2日間で延べ30人近くの人が参加してくださいました。

画仙紙やたくさんの雑誌などを寄贈して下さったK氏も2日間参加して下さり、1日目はみんなの様子を見守っていたかと思うと、翌日はご自分でも1人黙々と特別な思いのこもったコラージュを作っていました。                  2日間のポスター作りは、当初の私の予想をはるかにはるかに超えて、楽しく充実した時間になりました。出来上がった6枚のポスターは、走水を想う気持ちが台紙からあふれんばかりになって、思い思いの記念写真に収まりました。

          

これも社務所の氏子の方々や子供たちへのご褒美のお菓子の用意など、初めから準備に協力して下さった方々、ポスター作りのために寄付をして下さった地域の方々のお陰です。皆様に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

なおこの7枚のポスターは、今、大切に保管されて、来春閉校を迎える走水小学校のイベントで、訪れた皆様に見ていただく予定です。

地域情報発信ライター(横須賀市)

海と山に囲まれた自然豊かな走水地区、一方で住民の高齢化が進み、150年の歴史を持つ日本一海に近いと言われる走水小学校が近隣の小学校に統廃合されます。そんな地元やその周辺を歩き、面白い情報、、気になること、時々カフェなど巡りながら地域の皆さんとともに元気が出るような記事を発信していきます。

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