10日(金)は南岸低気圧接近 宮城県も“重たい大雪”に注意を
きのう8日(水)に書きましたが、あす10日(金)は本州の南を進む低気圧によって、東日本~北日本の広い範囲で雪が降り続く見込みです。宮城県でも湿った重たい雪が降り続く見込みで、ビニールハウスへの被害などに十分な注意が必要です。
宮城県では半日以上雪が降り続く
きょう9日(木)は、北日本の上空には寒気が流れ込んできました。この寒気が残る所にあすは低気圧が突っ込んできます。
宮城県では一日気温が低いまま経過するため、沿岸の一部を除いて雪として降り続く見込みです。
10日(金)の昼過ぎになると低気圧の雪雲がかかり始め、抜けていくのはあさって11日(土)の明け方。すなわち半日以上にわたって雪が降り続く予想です。これによって雪の量が多くなり、宮城県でも内陸では20cm前後の雪が降る可能性があるので注意が必要です。
雪の量が多く・重たい
宮城県では冬型の気圧配置の時でも、雪雲が奥羽山脈を越えて流れ込んでくることはあります。仙台では先月25日に最大10cmの雪が降り積もりました。(タイトル写真参照)
ただそうした時と今回とでは雪質が変わります。冬型の気圧配置の時は非常に気温が低いためフワフワとした軽い雪が降ります。これは水分が少ないためで、先月25日の仙台の日降水量は6.0mmでした。(気象庁では、降ってきた雪をとかして降水量を観測しています。)
ところが南岸低気圧の時は雪か雨か微妙な気温で、水分を多く含んだ重たい雪が降ってきます。あす~あさってで予想されている仙台の降水量は約15mm。水分量としては先月25日の時の2.5倍の予想で、それだけ重たい雪が降ってくることになります。
過去には南岸低気圧の大雪でビニールハウスが倒壊するなどの被害が出たこともありました。今回も、農業施設への被害や電線への着雪などに十分な注意が必要です。