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日本代表と戦うスコットランド代表、中3日どうする?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
お辞儀をして退場。(写真:ロイター/アフロ)

 ラグビーワールドカップの予選プールA最終戦(神奈川・横浜国際総合競技場)で日本代表と戦うスコットランド代表は、10月9日、静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムでロシア代表に61-0で勝利。13日の日本代表戦を前に総勝ち点数を10とした。

 決勝トーナメントに進めるのは予選プール各組上位2チーム。史上初の同トーナメント行きを目指す日本代表は、ここまでの3試合で世界ランク2位のアイルランド代表に勝つなどし、総勝ち点を14として5チーム中首位。アイルランド代表は現在総勝ち点数11で、12日のサモア代表戦(福岡・東平尾公園博多の森球技場)で4トライ以上によるボーナスポイントも得れば勝ち点16まで積み上げられる。

 アイルランド代表が勝ち点16を得た場合、スコットランド代表が決勝トーナメントに進むには日本代表に勝って勝ち点14以上を得るしかない(同点の場合は直接対決で勝った方が上位となる)。3戦目と次戦の試合間隔は日本代表の中6日に対してスコットランド代表は中3日。そのためスコットランド代表はこの日のロシア代表戦に向け主力格を温存している。

 なお現在、上陸予定の台風19号のため試合開催可否などが流動的。試合後、クレガー・タウンゼントヘッドコーチが会見した。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――短い試合日程で戦うが。

「4日間の試合間隔はいつも予定に入っていました。(適切な)セレクションをして、どうやって今夜の試合で選手の管理をするかを考えてきた。それをベースに数日やっていく。確かにチャレンジングです。まず試合に向け、休んでいくのが大事。ずっと予定されていたことなので、選手たちは何人か試合に出させなかった。明日しっかり休んで、日曜に一番いいラグビーができるよう準備をしていくだけです」

――アイルランド代表との初戦で大敗。そのショックは払しょくされたか。

「あの日は本当に機会を逸したと思っている。一番いいゲームができなかった。これはコーチとして何を向上させられただろうかと考えさせられました。でももう切り替えています。その後、厳しいサモア代表にも勝てたし、1戦、1戦、向上してきた。なので、日曜はいい調子で臨める」

――台風について。

「試合会場へは来ないかもしれないし、直撃するかもしれない。これからの2日間でどのような緊急対応策があるのか、ワールドラグビーと確認します。別会場で行われる場合もあると思うが、やはり影響はある」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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