【プライスレス藤沢】

～藤沢の魅力を再発見～

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。75カ所目は藤沢市鵠沼神明にある『首塚』です。

引地川にかかる「高山橋」。橋の東側にある「湘南ヤクルト販売株式会社」の脇道を北に進むと「宮之前公民館」が見えてきます。その建物の前に…

このような祠？があります。正面からみると...

こんな感じ。

祠の中には石仏の姿が。脇には立派な石碑が建てられています。

石碑には『首塚』と彫られていますが...住宅街のど真ん中に『首塚』って...。汗

石碑について調べると、2011年に「林石材産業株式会社」の代表・林さんが寄贈したものと分かりました（寄贈前は、明治12年に設置されたものが残っていたそう）。

彫られた文字を読み解くと「何の塚なのか知る人はなく、塚をあばいてみたところ、どくろ2つと脚骨4つがでてきた。それをひとつの甕（かめ）に納め葬り石碑を立てた」「でも、誰の骨なのか知るすべがないのは残念」といった内容が。いつ亡くなったどこの誰かはわからないけれど、慰霊のために建てられた碑ということですね。

祠の中の石仏は、経年の風化による痛みが激しく…

近づいて見ても、元の形をぼんやりとしか想像できません。

藤沢市鵠沼神明の住宅街のど真ん中に祀られる『首塚』。そこは「無念の死を遂げた者を大切に祀った場所」とわかりました。

ここ以外にも、藤沢市だと『白旗神社』の「源義経公首塚鎮霊碑」や、鎌倉市の『玉縄首塚』などがあります。地域の歴史に興味のある方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。