親だって病院に行きたいしリフレッシュしたい!「お休みの日は保育園お休み」のルールはなぜできた?
こんにちは!保育士のはるです(@hr_hoiku)
保育園への要望としてSNSなどで多く寄せられるのが「親が仕事休みの日も子どもを預けたい」「休みの日に子どもを預けたら保育士に嫌な顔をされた」というもの。
最近は保育園でも仕事休みの日に預けてOKだったり、リフレッシュ目的で預けることがOKだったりする園が増えてきましたが、まだまだ保護者が休みの日は一緒に休んでほしいという園はあるかと思います。
保育の必要性への考えが変わっていない
「3歳までは親が見るのが良い」「保育園は仕事をしている人が預ける場所」「保育の必要性に欠けている」といった言葉を保育園が使っている場合は、そもそも昔の保育の在り方からアップデートされていないのだと思います。
以前は保育園の利用を「家庭で保育に欠ける子ども」と表現していましたし、その名残から「仕事が休みなら、家庭で子どもと過ごすべき」という考えを持つ保育士はまだまだいます。
3歳児神話を入園式で話す園長もいると聞いたことがあるときは、さすがに「仕事向いていないのでは?」と嘆きたくなりました。
子どもの心理的負担を考慮
基本的には保護者のリフレッシュを推奨していても、「お母さんたまにはお休みできない?」「もしよかったら早めに来てくれるといいな」などと打診された!という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
自営業やサービス業で平日がお休みで土日は仕事という家庭の場合、保護者が何曜日にお休みなのか保育士が知っていることも多いかと思います。
基本的には平日休みの日は預けても大丈夫だけど「どうしてママ(パパ)は家にいるのに、自分だけ保育園にいるの?」「保育園嫌だ!」と子どもが保育園で言葉にしていたり、見るからに疲れている、ストレスを感じているサインがあった場合には保護者の方にやんわりと伝えることもあります。
保育士は保護者も大事ですが、子どもも大切。特に接する時間が長いため子どもに感情移入をしやすいです。
ルールの厳守
全ての家庭に公平な対応をするため、保育園は「仕事がある日に利用」というルールを作ったという経緯があるかもしれません。
特に保育士は理不尽な要求をいう保護者に慣れきっていることもあります。
仕事休みの日に預けるときは伝えてね、早お迎えなら大丈夫よ、リフレッシュしてきてねと保護者に言っていたのに、保護者が仕事だと嘘をついて預けていた。保育士にしてみれば保護者に裏切られたと感じるでしょう。
その経験が積み重なった結果、保育園側も「仕事休みの日は預からない」という選択になったのかもしれません。
保育士が「預かりたくない」と感じるのは、子どもの利益や保育の公平性、運営方針に基づいた考えによるものが多いです。ですが、すべての状況で断られるわけではなく、病院に行かなければいけない、どうしても預けなければならない事情があるといった理由に応じて柔軟な対応が可能な場合もあります。
保育士や園との信頼関係を築き、子どもが笑顔で過ごせること。それが一番だと思っています。