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月着陸計画「HAKUTO-R」最速で2024年12月に打ち上げへ、ローバーによる月の資源探査を実施

RESILIENCEランダーのフライトモデル 出典:ispace

ispaceは2回目の月面着陸への挑戦に向けて、早ければ2024年12月に月着陸機を打ち上げることを発表しました。本記事では、1回目の月着陸への挑戦をはじめ、新たなランダーによる探査計画まで解説していきます。

■月面着陸を目指す民間企業「ispace」

ispaceは月面ローバーやランダーを始め、月の資源を活用した宇宙インフラを構築する事業で、2010年に設立された企業です。過去にはグーグルによる月面無人探査レースに月面ローバーの「HAKUTO」で挑戦しました。しかし、インドのロケット調達に失敗し、2018年にプロジェクトは中止となっています。

そしてその後も民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」として、月探査ミッションに再度挑戦を行っています。Rの意味は、「リブート」再起動という思いが込められているとのことです。

■M1ランダーでは最後の月面着陸で惜しくも失敗

ispaceによる民間月面探査計画「HAKUTO-R」出典:ispace
ispaceによる民間月面探査計画「HAKUTO-R」出典:ispace

2023年4月、ispaceが開発した月着陸機「M1ランダー」は月面着陸に挑戦しました。しかし、月面地形の急激な高低差のため高度センサーが誤認識を起こし、残念ながら着陸は失敗となりました。

そして、早ければ2024年12月に月着陸機「RESILIENCEランダー」を打ち上げることが発表されました。着陸目標地点は「寒さ・氷の海」であり、クレーターのような激しい起伏の少ない平坦な場所を選定したとのことです。

今回のミッションでは、独自に開発した月面ローバー「TENACIOUS(テネシアス)」を用いた資源探査も予定されています。ランダーの着陸後、ローバーは月のレゴリスを採取し、その所有権をNASAに譲渡する計画とのことです。

その後も3回目の大型機による月着陸ミッションも検討されています。将来的には、2040年までに1000人が暮らす街を月面に建設するという壮大なビジョン「ムーンバレー2040」を描いています。今から12月の打ち上げが楽しみですね。

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