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カウンセリングで疲れる理由(カウンセリングに行きたくない…)

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「カウンセリングで疲れる理由」というテーマでお話したいと思います。

「カウンセリングは疲れる」という声を聞くことがあります。
この言葉がカウンセラーから発せられる場合は、ごもっともなことです。
人の話を聴くのは想像以上に、気力・体力を要求されることだからです。

でも、この言葉がクライアントから発せられる場合は、
どういうことなのか? カウンセラーは考えねばなりません。

クライアントが「カウンセリングは疲れる」と感じる場合は、
次の3つの理由が考えられます。


ひとつめは、体調がひどく悪い場合です。
「喋る気力がない」「座っているのもしんどい」という場合は、カウンセラーの前で喋るのは、そりゃ疲れる筈です。こういう場合は、カウンセリングはお休みされるほうが宜しいかと思います。

ふたつめは、思い出したくないことを思い出す作業をしなければならない場合です。
たとえば、パチンコ依存症の方は、「いつ頃パチンコを覚えたのか? パチンコにのめり込み始めたのはいつ頃からなのか? パチンコで借金を作り始めたのは、いつ頃からなのか?」等を正確に思い出し、カウンセラーに話さなければなりません。その場合、心に痛みが生じることが多いです。自分の心の弱さと対峙しなければならないからです。そういう時、クライアントは、カウンセリングはしんどいと思うでしょうし、カウンセリングで疲れることと思います。

みっつめは、カウンセラーの腕が悪い場合です。
想像して頂ければわかるかと思うのですが、人間、壁に向かって60分話すのは、かなりしんどいです。非常に疲れることと思います。けれど、しっかり話を聴いてくれる人の前で話すのはどうでしょう? そんなに疲れないことと思います。要するに、話を聴くのが下手なカウンセラーの前で話すと、人は疲れるのです。

以上、3つ言いました。
カウンセリングで疲れる理由は、体調が悪い、思い出したくないことを思い出して話さなければならない、カウンセラーの腕が悪い、以上です。

「カウンセリングで疲れる」と仰るカウンセラーはおいといて、
「カウンセリングで疲れる」と仰るクライアントの方は、体調がひどく悪い場合は、カウンセリングをお休みされるほうが宜しいかと思いますし、「思い出す作業をするのが辛い」と仰る方は頑張って続けて欲しいし、カウンセラーの腕が悪い場合は、カウンセラーを変えることをご検討されてみては如何かと思います。

私は、カウンセリングを60分、90分、120分のコースでやっています。遠方からいらっしゃる人、たまにしか来れない人は、90分や120分を選ぶことが多いのですが、皆さん、最初から最後まで、生き生きと、楽しそうに、元気いっぱいで話してくれます。
それは、クライアントが話したいことを話したいように話し、私が熱心に話を聴くからだと思います。
たくさん話したクライアントは、皆さんいちようにスッキリした爽やかな顔で帰っていかれます。それは、カウンセラーの私にとって、非常に嬉しいことです。

「カウンセリングで疲れる」と仰る人は、「どうしてカウンセリングで疲れるのか?」
今1度考えてみて、その上で、「どう行動すべきか?」判断されてみては如何かと思います。

というわけで、今日は、
「カウンセリングで疲れる理由」というテーマでお話しさせて頂きました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

    この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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