「一局通して判断の難しい将棋」「残りも昇級を目指してがんばりたい」藤井聡太三冠、順位戦終局後コメント
藤井聡太三冠「(中盤の50手目)△4一飛と回って、どこかで△4五歩を含みにというのは、やってみたい指し方ではあったんですけど。ただ、やっぱりこちらの玉も薄いですし、攻めも手厚くはないので、常にギリギリなのかな、と思ってました。(73手目、相手の▲2四歩に長考していたが)そうですね・・・。(△2四同銀、または△同歩)どちらで取っても玉が薄くなってしまうので、ちょっとそうですね、どういう対応がいいか、わからなかったです。(82手目△6七歩から△5五桂と攻めたあたりは)先手玉に迫る形ができたので、少しこちらの配置が活きる展開になってきたかな、とは思いました。(最終盤の102手目)△5八角から△4九銀が(先手玉の)詰めろになるので、そのあたりは一手、いけそうかな、と思ってました。なかなか先手陣の急所がつかめなくて、一局通して、判断の難しい将棋だったかな、と思います。(これで今期B級1組順位戦は6勝1敗、佐々木勇気七段、千田翔太七段に次いで)3番手ですけど、まだ自力の目があるので、残りも昇級を目指してがんばりたいと思います」