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女性の認知症に気づくきっかけ【介護福祉士が漫画でわかりやすく紹介】

料理、洗濯、掃除など、さまざまな家事を長年コツコツとこなしてきたおばあちゃん。

『家事は女性が』というのは、今では古い考え方だと言われるかもしれません。

しかし、わたしが介護現場で出会う高齢女性は、家事を自分の仕事として誇りを持つ人も少なくないように感じます。

そんな女性(おばあちゃん)のちょっとした行動の変化に、認知症の初期症状を見つけることができます。

今日は、家事の変化に見られる認知症の初期症状を、いつものようにイラストを交えてご紹介します。

料理の中身が変わった

「あれっ、前ほど料理が美味しくない」

「味付けが、いつもと違うような」

「最近スーパーの惣菜や、レトルト食品が増えたなぁ」

そんなことを、頻繁に感じるようになったら・・・

料理には頭と体を並行して使う、実に多くの過程があります。

・何を作るかを考えて

・食材を準備し

・順序良く調理し

・美味しく味付けをして

・盛り付ける

などなど、料理はとても知的な作業です。

認知症になると、物忘れが増えて不注意になり、料理の段取りが上手にできなくなる実行機能障害が現れることがあります。

サポートのポイント

「火を使うと危ないから」

「どうせ、できっこないだろう」

家族は、そんな理由で料理をやめさせがちです。

しかし一切料理をやめてしまうと、逆に認知症の進行を早める危険性があります。

調理をすることは、とても良い脳の刺激になっているのですから。

たとえば、『塩』と『砂糖』など、紛らわしい調味料の容器をわかりやすくするだけで、味付けの間違いが少なくなります。

食材のある場所や、料理の手順をメモに書いておくと、作業がスムーズになることもあります。

ときには家族が一緒に台所に立って、何が出来て、何が出来ないのかを確認するのも良いでしょう。

できることは、なるべく自分で行なってもらい、出来ないことだけを、さりげなくサポートする。

そんな素敵な介護ができたらいいですね。

『介護マンガ夢はるか』制作スタッフのベテラン介護福祉士ふたりが、料理を通して気づく認知症の初期症状と介護のコツについて、さらに詳しくYouTube動画でお話ししています。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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