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クリーニング代が節約できる!5分でキレイが続くジャケットやコートお手入れ方法

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。

寒い時期の必需品コートやジャケット。頻繁に洗うことはできませんが、5分のお手入れでクリーニングしたてのようなキレイな状態をキープすることができます。

お手入れのちょっとしたコツを覚えるとクリーニングに出す頻度も減らせて、節約になりますよ。

本日は素材別コートやジャケットの簡単お手入れ方法を紹介します。

レザー(革)は栄養クリーム(ハンドクリームで代用可)

【ポイント】
・全体を水拭き
・栄養クリーム(ハンドクリーム)を塗る
・80デニール以上のストッキングを使う
・フッ素系の防水スプレーをする

昔のレザーコートは革のなめし技術がまだ未熟だったので、毎日着用後に保湿クリームを塗るなどのお手入れが必要でした。

だけど最近のレザーコートは技術が向上したためお手入れ不要の製品も多いです。

とはいえ清潔感を維持するためには、1シーズンに1〜3回のお手入れが大切。

お手入れの際は、水に濡らして硬く絞ったタオルで表面全体を軽く拭きます。一部分だけに水をつけてしまうとシミになる場合があるので、レザーコートの場合は全体をまんべんなく水拭きするのがコツです。

陰干しでしっかり乾燥させたらレザー用の栄養クリームを塗ります。レザー用のクリームがない場合はハンドクリームでも代用可能です。

栄養クリームを塗るときは、デニール80以上のストッキングを使うとテクニックなしでツヤ良く美しく仕上がります。

ストッキングにクリームを薄くとり、コートに薄く伸ばします。

最後は柔らかい布で乾拭きするとツヤ感が蘇ります。

黒ずみや汚れが気になる場合は、栄養クリームの前に消しゴムで汚れをこすると黒ずみが目立たなくなりますよ。

お手入れが終わった後は、フッ素系の防水スプレー(シリコン系の防水スプレーは革には使えないので注意)をしておくと水シミを防ぐだけでなく汚れにくくなるのでおすすめです。

ウールやカシミアには天然毛のブラシでブラッシング

【ポイント】
・天然毛のブラシ
・陰干し

ウールコートのお手入れで重要なのはブラッシング。ブラッシングするとホコリの除去だけでなく毛並みが揃って美しいツヤが出ます。

ブラッシング方法は、まずは繊維に逆らい、ホコリをかきだすようなイメージで手早くブラッシングをします。その後、繊維に沿って上から下へブラッシング。

ブラシの毛はナイロンなどの化学繊維だと静電気の原因になってしまうので、天然毛100%のものを選びましょう。

最近は100円ショップでも馬や豚などの天然毛のブラシが300円ほどで販売されています。1つ持っていると便利なので購入をおすすめします。

ウールは水分をたくさん吸ってしまうので着終わったコートは風通しの良いところにつるし、湿気を追い払うことも忘れずに。

ポリエステルには静電気防止

【ポイント】
・中性洗剤を使って拭きあげる
・静電気防止スプレーをする
・洗濯機で洗えるものも多い

ポリエステルは繊維の中でも耐久性のある繊維で、速乾性にも優れています。「汚れたな」と思ったら、中性洗剤を薄めた液にタオルを浸して固く絞り、コートの表面を拭きあげるだけでも汚れは取れやすいです。

ただしポリエステルはニオイがつきやすい素材で、ついてしまうと取れにくいのが難点。

家で洗濯できるものも多いので、まずは洗濯表示マークをチェックしてみてください。ウール洗い用コースで洗濯機で洗えるものもあります。

洗えるものは家で洗ってしまいましょう。

洗う場合はおしゃれ着用洗剤を使い洗濯ネット必須です。

また静電気がおきやすいのもポリエステルの特徴。静電気防止のスプレーをしておくと、パチッとする嫌な静電気を防げ、毛玉もできにくくなりますよ。

コーデュロイやベルベットはスチームアイロンでツヤツヤ

【ポイント】
・スチームで繊維を立ち上がらせる
・ブラッシングで毛並みを整える
・静電気防止スプレー

コーデュロイやベルベットの素材はウールかコットンがほとんどで、タオルなどと同じく、パイル状の輪になった繊維を切りそろえて作られます。布地の品質は目が詰まっているほど高価です。

毛が密集しているほど暖かく手触りが良いのですが、毛同士が擦れると繊維が寝てしまい白っぽく見えたり、摩擦で繊維が切れるとハゲたようになったりするので要注意です。

もし繊維が寝てしまって本来の手触りが失われた時は、スチームアイロンを布から1cmほど浮かせてあて、蒸気をあててみてください。

最後は洋服ブラシでブラッシングすると、毛並みが整ってツヤが出ます。

フリースはペット用ブラシとヘアウォーターでふわふわ

【ポイント】
・シリコン入りのヘアウォーターを使う
・ペット用ブラシ

フリースはふわふわとした質感が魅力的な素材です。

ただ、なにも手入れをしないでいるとふわふわな毛先がかたまってゴワゴワと残念な質感になってしまいます。

ゴワゴワと絨毯のような状態になってしまったフリースもペット用のスキッカーブラシとヘアウォーターがあればふわふわな質感に戻すことができます。

ヘアウォーターはトリートメントウォーターや寝癖直しなどのスプレーでOK

肝心なのは含まれている成分で、いわゆるシリコンと言われるものが入っていること。

「ジメチルシリコーン」、「揮発性シリコーン」、「アミノ変性シリコーン」、「ポリエーテル変性シリコーン」などの種類があります。

聞きなれないシリコンを成分表から見分けるコツは「〇〇メチコン」「〇〇シロキサン」「〇〇キサン」などという名前がついてる成分を見つけるといいですよ。

シリコンは繊維をコーティングして滑りをよくしてくれます。

全体がしっとりするくらいスプレーしたらペット用のスリッカーブラシをつかって固まった繊維を解きほぐします。

スリッカーブラシはもともとはムートンの絡みを取るためのブラシとして開発され、長毛種のペット用ブラシとして世に広まりました。今では100円ショップでも入手可能です。

フリースはふわふわした繊維が空気を孕んで暖かく感じます。ゴワゴワのフリースをほぐすと暖かさがよみがりますよ。

なかなかクリーニングできないコートやジャケットもひと手間のお手入れで良い状態が長く続きます。5分もあれば普段のお手入れは完了するので、ぜひ試してみてください。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「大人のおしゃれ手帳」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。 苦手を「できる!」に変える洗濯の裏技やグッズを紹介します。

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