北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を発射。今年の発射は45発(うち成功43発)
10月9日深夜、北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射しました。これにより2022年のミサイル発射は失敗2発を含め24回の発射機会で45発のミサイル発射となります。予備実験を含め発射成功は43発です。
※3月20日に発射された口径300mm以下と推定される多連装ロケット4発は発射機会にカウントしていません。これを発射機会に数えると25回目になります。各当局や各研究機関でカウントの基準が異なっています。
- 9月25日朝 32号 KN-23短距離弾道ミサイル?
- 9月28日夕 33号、34号 KN-23?
- 9月29日夜 35号、36号 KN-23?
- 10月1日朝 37号、38号 KN-23?
- 10月4日朝 39号 火星12中距離弾道ミサイル? ※日本列島越え
- 10月6日朝 40号、41号 KN-23とKN-25?
- 10月9日夜 42号、43号 KN-25?
10月9日夜の北朝鮮ミサイル推定発射地点は韓国軍によると、北朝鮮東部の江原道の文川市の付近と推定されています。発射方向は東の日本海に向けており、観測された飛行性能は日本自衛隊によると以下の通りです。
- 1発目 午前1時47分ごろ発射 最大高度100km・水平距離350km
- 2発目 午前1時53分ごろ発射 最大高度100km・水平距離350km
通常弾道軌道の短距離弾道ミサイルになります。過去に北朝鮮が発射したミサイルと照らし合わせると、「超大型放射砲(KN-25超大型ロケット)」が一番近い飛行性能になります。
※放射砲は北朝鮮でいう多連装ロケットの呼び方。
※KNナンバーはアメリカ軍のコードネーム。
※KN-25の推定直径は600mmでしかも長く、並みの短距離弾道ミサイルよりも大きく重いため、日米韓の防衛当局はロケット弾ではなく短距離弾道ミサイルに分類。
北朝鮮東部の江原道の文川市から350kmだと、何時も射爆場に使っている無人島(卵島)には着弾していない模様です。