準永久欠番だったリプケンの背番号をもらい、ドラフト全体1位がデビューする
4月10日、ジャクソン・ホリデイ(ボルティモア・オリオールズ)は、「9番・二塁」として、メジャーデビューした。
デビューまでについては、先日、こちらで書いた。ホリデイの昇格に伴い、トニー・ケンプがDFAとされた。
◆「2年前のドラフト全体1位がメジャーデビューへ。新人王レースに本命現る」
今年のスプリング・トレーニングで、ホリデイは「87」を背負っていた。AAAでは、背番号「18」だった。現在の背番号は「7」だ。
父のマット・ホリデイは、オリオールズではプレーしていないが、セントルイス・カーディナルスとコロラド・ロッキーズで背番号「7」を使用していた。ちなみに、最初のロッキーズ時代は背番号「5」。オリオールズの背番号「5」は、ブルックス・ロビンソンの永久欠番だ。
オリオールズの背番号「7」も、これまでは、永久欠番に近かった。準永久欠番といったところだ。過去31シーズン、1993~2023年は、誰も背負っていなかった。最後の選手は、1988年のビリー・リプケン。その前後に、父のカル・リプケンSr.が、コーチあるいは監督として、背番号「7」のユニフォームを着ていた。
ビリーの兄であるカル・リプケンJr.は、Xにこう書き込んだ。「父の#7をホリデイが背負うことに、家族はワクワクしている、彼のプレーを観るのが楽しみ!」
リプケンJr.は、オリオールズ一筋にプレーした。ロビンソンの背番号「5」と同じく、リプケンJr.の背番号「8」も永久欠番だ。
ホリデイは、4打席に立って2三振を喫し、ヒットは出なかったものの、二塁ゴロで打点を挙げた。守っては、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)の打球を捕り、間髪入れずに遊撃のガナー・ヘンダーソンにトス。4-6-3の併殺の起点となった。