「結果を残せたことをうれしく思っています」棋王位初挑戦を決めた藤井聡太竜王(20)コメント
藤井聡太竜王「(横歩取りで、後手の佐藤天彦九段は△3三桂戦法)序盤から構想が難しくて。(相手の飛車先の)8筋、歩を打たずにがんばって指せればと思っていたんですけど。(35手目)▲3六歩に△2五桂と跳ねられて、いやな形になっているのかな、という気がしました。そのあとは桂を取って、駒得になって。少しずつ指しやすくなったかな、というふうに思います。(37手目▲5六飛に37分考えた)動かれてみるとちょっと、8筋に歩を打ってない形なので。△8七歩とか打たれる筋もあるので。ちょっとそうですね。▲3六歩のところ、なにか仕掛けを与えない違う指し方のほうがよかったかな、とも思っていました。(今期棋王戦のトーナメントを振り返って)棋王戦ではこれまであまり、上位まで進めたことがなかったので。今期初めてベスト4まで行くことができて。敗者復活戦も含めてたくさん対局することができたので、充実感がありましたし。その上で結果を残せたことをうれしく思っています。(五番勝負に向けて)開幕までにまたしっかり準備して、状態を整えて、五番勝負でいい将棋が指せるようにがんばりたいと思います。(王将戦とのダブルタイトル戦となる)始まってみないとわからないところが多いですけど、体調にも気をつけながらやれればと思います。(六冠について)そのことは自分としては意識せずに、いままで通りの気持ちで五番勝負に臨めればと思っています」