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「PS5」と一緒に検索されるワードは? 気になる「転売」関連は… スイッチとの違い明確

河村鳴紘サブカル専門ライター
ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション5」(写真:つのだよしお/アフロ)

 世界で2000万台弱を出荷したソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション5」ですが、いまだに品不足が続いています。「買えないので興味が失せた」という厳しい声もありますが、実際はどうなのでしょうか。また任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」との違いはあるのでしょうか。

 今回調査に使ったのは、ヤフーの行動ビッグデータを元に、生活者の実態や動きを可視化するインターネットサービス「DS.INSIGHT」です。ちなみにヤフーで検索された実数ではなく推計値となります。

 検索ワードは「PS5」「ニンテンドースイッチ」に設定しました。「Nintendo Switch」は意外にもヒット数が少ないので除外しております(『ニンテンドースイッチ』の5%程度)。

◇スイッチを検索する女性層45% PS5は…

 まず2021年の1年間の「検索ボリューム」ですが、PS5は約90万。ニンテンドースイッチはPS5の2倍以上となる186万でした。女性比率はPS5が23%、スイッチが45%でした。スイッチは検索する女性比率が高いと予測できましたが、PS5にも2割以上いるとは驚きました。年齢層では、すでに多くの消費者にいきわたっているスイッチの方が、より多くの層に幅広く興味を持たれているのが分かります。

「DS.INSIGHT」が示したPS5とニンテンドースイッチの年代別割合 (出典:ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT)
「DS.INSIGHT」が示したPS5とニンテンドースイッチの年代別割合 (出典:ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT)

 検索推移(直近3年間)では、スイッチが「あつまれ どうぶつ森」が大ヒットした2020年4月、クリスマス商戦の同年12月、PS5が発表時の2020年9月、発売時の11月に高い数値を示しました。

 ポイントは新型コロナウイルスの「巣ごもり需要」の後も、依然としてグラフが高い値を維持していることでしょうか。「巣ごもり」でゲームを遊ぶ習慣がついたことがデータからも読み取れると思います。

「DS.INSIGHT」が示したPS5とニンテンドースイッチの検索推移 (出典:ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT)
「DS.INSIGHT」が示したPS5とニンテンドースイッチの検索推移 (出典:ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT)

◇PS5の旺盛な購入需要

 さて「PS5」と一緒に検索されたワードですがトップは「予約」(約30万)でした。続いて「抽選」「ソフト」(いずれも約20万)が来るのですが、目立つのは店舗名です。「ヤマダ電機」(約12万)は別格として、「ゲオ」「ヨドバシ」「ビックカメラ」「楽天ブックス」「amazon」「ノジマ」「ソニーストア」などの店舗名・サイト名が並びます(数万前後)。要するに、ソフトのタイトルよりも、まず購入に力を入れているのが分かりますし、旺盛な需要があるのですね。

 31位には「買取価格」(約1万6000)という、PS5を売り飛ばす気マンマンなワードもありました。ちなみに「転売」(8100)は77位でした。なお、大手フリマアプリの名前も。データは、正直なことです……。

「DS.INSIGHT」でPS5を検索すると関連したワード。予約と共に店舗名が並ぶ。 (出典:ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT)
「DS.INSIGHT」でPS5を検索すると関連したワード。予約と共に店舗名が並ぶ。 (出典:ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT)

◇PS5と異なるスイッチの検索ワード傾向

 ニンテンドースイッチのトップは「ソフト」(約22万)でした。次は「オンライン」(約9万)が来て、以下「定価」「ライト」「新型」「コントローラー」「有機EL」となります。検索ワードに店舗名などはなく、PS5との違いは明らかです。

 ちなみに2020年の1年間の「検索ボリューム」見ると、「ニンテンドースイッチ」は238万と、2021年以上の数値でした。そして当時のスイッチの品不足が反映されて「抽選」(約20万)というワードが上位にありました。またその年に大ヒットした「どうぶつの森」(約7万)も浮上しています。

 PS5が今後ゲームファンに供給されると、次は別のワードに興味が行くことが予想されます。ちなみに価格や操作がらみのワードは、時期に左右されづらく一定数あるようで、かつ両方のゲーム機にあるのも面白いところです。

ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT

※この記事は、Yahoo!ニュース 個人編集部、ヤフー・データソリューションと連携して、ヤフーから「DS.INSIGHT」の提供を受けて作成しています。

※ヤフー・データソリューションは、ユーザーのデータを統計データとしたうえでデータの可視化や分析結果を提供するサービスであり、個人を識別できるデータ(パーソナルデータ)については、ユーザーから新たな同意がない限り外部に提供することはありません。

サブカル専門ライター

ゲームやアニメ、マンガなどのサブカルを中心に約20年メディアで取材。兜倶楽部の決算会見に出席し、各イベントにも足を運び、クリエーターや経営者へのインタビューをこなしつつ、中古ゲーム訴訟や残虐ゲーム問題、果ては企業倒産なども……。2019年6月からフリー、ヤフーオーサーとして活動。2020年5月にヤフーニュース個人の記事を顕彰するMVAを受賞。マンガ大賞選考員。不定期でラジオ出演も。

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