台風前に「内閣府防災」とLINEでお友達に!内閣府防災が子育て世代に好評で驚いた
9月4日に、内閣府は、LINE公式アカウント「内閣府防災」を開設しました。LINEで台風・豪雨時の「避難行動判定フロー」を確認できたり、国土交通省の「重ねるハザードマップ」や「わがまちハザードマップ」がクリックひとつで確認できる仕様になっています。
内閣府防災が子育て世代に好評で驚いた いつも使いがポイント
これをさっそく、次の日の、9月5日に子育て世代むけのオンライン防災レクチャーで紹介したら、今までの「内閣府防災」資料の紹介ではありえなかったほど、好評でした。
利用の仕方は簡単です。LINEから内閣府防災とお友達になります。QRコード読み取りは、LINEのアプリ内のQRコードリーダーを開いてください。
内閣府防災とお友達になると、こんなページが出てきます。
「risuさん、はじめまして!」とLINEキャラBROWNで挨拶してくれる、「内閣府防災」が妙にフレンドリーです。
講演中にさっそく、お友達登録できた方から「内閣府防災とお友達になっちゃった!」と歓声があがるほどでした。
今までずっと「内閣府防災」の資料を紹介してきましたが、講演中に声をあげて喜ばれるのは初めてです。
やはり、いつも使っているツールであれば、災害対応として使いやすいということを実感しました。
ハザードマップを確認してみる
まず、上の画面を開いて、「ハザードマップを確認する」をクリックします。
そうすると、ハザードマップの注意事項が書いてあります。例えば、中小河川や小規模河川・用水路、内水氾濫等についてはハザードマップにまだ反映されていない場合があるのです。その場合は、色が白いからといって安全ではないのです。誤解しないように注意書きがあります。
「ハザードマップポータルサイト」を開くと次の画面がでてきます。
これは、国土交通省のサイトになっています。
「重ねるハザードマップ」は、地震や洪水、土砂災害の危険情報のレイヤーを重ねて1度に表示してくれるサイトです。市町村のハザードマップでは、まだ情報が古いままのケースがあるのですが、こちらには、最新情報の洪水の想定最大規模の浸水図が掲載されている可能性があります。まずは、「想定最大規模」洪水を調べてみてください。
住所やキーワードの検索で、その場所の、浸水深がわかります。
ただし、このサイトには、高潮のハザードマップがありません。また、その想定最大規模の降水量がどの程度の雨量なのかもわかりません。それは、各区市町村のハザードマップが確認できる「わがまちハザードマップ」で確認します。(ただし掲載されていない場合もあります。)「わがまちハザードマップ」を選ぶと各市区町村のハザードマップにジャンプします。
そこで、確認してほしいのは、河川ごとに、想定最大規模の総雨量(積算雨量)の数値が違うことです。天気予報で、24時間積算雨量を確認しながら、避難のタイミングを判断します。ハザードマップの想定雨量の数値に近づけば、ハザードマップのとおりの浸水が起こる可能性が高いということです。
避難のタイミングは避難行動フローで
避難のタイミングは、メニューにもどって、「避難行動判定フロー」クリックします。
高齢者や乳幼児、医療ケアが必要な人がいる場合は、「手助けに特に長い時間が必要」をクリックします。
「市区町村から警戒レベル3 避難準備・高齢者等避難開始がでたら自宅以外の安全な場所に避難しましょう」と出てきて、安全な場所に住む親戚や知人の有無を聞かれます。あればそちらへ、なければ、指定緊急避難場所等へ避難することが書かれています。
ただし、周囲の状況から、すでに冠水している等、危険な状況を自分で感知したら、外に避難せず、垂直避難をするなど、自宅で最大限の安全を確保します。
新型コロナ禍での避難についても記載されています。
補足してほしいのはYahooの河川水位情報と気象庁危険度分布
また、内閣府防災LINEに加えて、河川情報については、Yahoo!河川水位情報が使いやすいです。国土交通省「川の防災情報」がわかりやすい形になって提供されています。洪水、浸水からの避難のタイミングをより詳しく判断できます。
上流の観測地点名2カ所を覚えておいてほしいなどのYahoo!河川水位情報の徹底活用や、中小河川については、気象庁の洪水警報の危険度分布で補足する必要があることなどは、長くなるので、また別記事で書きたいと思います。
内閣府防災とお友達になることで、ハザードマップ確認を気軽に
講演での反応を見て、内閣府防災でLINEとお友達という方法は、ハザードマップって何?という方にとっても使いやすいツールかもしれないと思っています。ご実家のご家族とLINEで連絡をとっているという方は、子育て世代の方にお話をお聞きすると、結構いるように感じています。避難が可能であるにもかかわらず、なかなか避難してくれないご家族に対しても、内閣府防災が、早めの避難を言っているならと腰をあげてくれるきっかけになればいいなと思っています。