今年限りで引退予定の40歳が開幕直前に「解雇」となる。次の契約は見つかるのか。昨年は防御率1点台
3月23日、シカゴ・ホワイトソックスは、ジェシー・チャベスを解雇した。
形としては解雇だが、開幕ロースターに入れないことがわかった時点で、チャベスのほうからオプト・アウトした――契約を打ち切った――可能性もある。ホワイトソックスとチャベスは、先月中旬にマイナーリーグ契約を交わした。
チャベスは、40歳の右投手だ。2008~2023年の16シーズンに、607試合のマウンドに上がっている。先発投手やスウィングマンを務めた時期もあるが、大半はリリーフ投手として投げてきた。
先月初旬、チャベスは、MLBネットワークのラジオ番組「ラウド・アウツ」で、「今年も、いつもの年のようにすべてを出しきり、そして、次のシーズンはコーチになりたい」と語っていた。
今春は7登板の7イニングで10失点(自責点9)ながら、アトランタ・ブレーブスで投げた昨年は、36登板の34.2イニングで防御率1.56を記録した。2022年も、シカゴ・カブスとロサンゼルス・エンジェルスで投げた計14登板を除き、ブレーブスでの46登板に限ると、53.0イニングで防御率2.72だ。これらのスタッツからすると、新たな球団は――マイナーリーグ契約になるだろうが――見つかるような気がする。
2021年以降、チャベスは、ブレーブスに4度入団している。2021年の4月中旬にマイナーリーグ契約、2022年の4月下旬にトレードでカブスから移籍、2022年の8月下旬にウェーバー経由でエンジェルスから移籍、2022年の11月中旬にマイナーリーグ契約(再契約)だ。2022年は、シーズン中に、カブス→ブレーブス→エンジェルス→ブレーブスと動いた。直近の3シーズンだけでなく、2010年も、夏にトレードで放出されるまで、ブレーブスで投げている。
今回も、ブレーブスに入団する可能性はありそうだ。もっとも、ブレーブスのブルペンは層が厚い。もっと手薄な球団と契約を交わすことも、あり得そうだ。いずれにせよ、ラスト・シーズン――発言のとおりであれば――にメジャーリーグで投げることができるかどうかは、まだわからない。
【追記:3/26】
3月25日、チャベスとブレーブスは、マイナーリーグ契約を交わした。