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「青春18きっぷ」2024年夏季分は7月10日から発売! JRグループが公式発表

鉄道乗蔵鉄道ライター
青春18きっぷ(写真AC)

発売開始は7月10日から

 2024年夏季分の「青春18きっぷ」の販売について、JRグループより公式発表が行われた。販売期間は7月10日から8月31日まで。利用期間は7月20日から9月10日までの任意の5日間となり、複数名での利用も可能だ。販売価格は12,050円となる。

 例年であれば、「青春18きっぷ」発売の発表については、春季分発売の直前となる2月中に夏季分と冬季分の販売とあわせて発表されることが通常であるが、2024年は3月16日の北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸開業にあわせて、同区間の並行在来線が第三セクター鉄道に経営分離されたことから、「青春18きっぷ」にルール変更が生じたため、例年よりも若干早いタイミングの1月23日に春季分のみ発表が行われ、夏季分と冬季分の発売については公式発表がされていなかった。

 こうした中で、例年であれば夏季分については7月1日から発売される「青春18きっぷ」について、6月半ばを過ぎても発売に関する公式発表が行われなかったことからSNS上では「このまま青春18きっぷが廃止になるのではないか」という不安の声があがっていた。今回の公式発表でまずは一安心だ。

 今回は発表では冬季分について言及がなかった点は気になったが、2024年の春季分の「青春18きっぷ」の公式発表後にJR 西日本の広報に対して問い合わせを行った鉄道コムによれば、「北陸新幹線の延伸開業で廃止になるのでは?」と質問したところ「その予定はない」という回答があり、「夏・秋は決まり次第発表する」といった趣旨の回答があったという。

特例措置も変更なく

 昨年までは夏季分の販売開始は7月1日からであったが、2024年夏季分は7月10日からに変更された。しかし、一方で心配されていた販売価格や特例措置についての変更はなかった。特例措置については、主だったものとして2024年3月16日のダイヤ改正で、普通列車の運行がないJR北海道・石勝線の新夕張―新得間について、この区間を運行する特急列車が全席指定席化されたことにより、区間内相互発着の特急列車の普通車指定席の空席に乗車できると改められている。

 「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」についてもこれまでと変わりはなく2,490円で設定された。発売期間は7月10日から9月10日、利用期間は7月20日から9月10日となる。このオプション券は「青春18きっぷ」と併用することで、北海道新幹線「奥津軽いまべつ~木古内」間の普通車の空いている席、および道南いさりび 鉄道線「木古内~五稜郭」間の普通列車を連続して利用する場合に限り、片道1回利用することができる。なお、奥津軽いまべつ駅とJR在来線の乗換駅は津軽線津軽二股駅となっているが、津軽線の蟹田―三厩間は2022年8月の豪雨災害の影響により代替バスによる運行が続いている。

北海道新幹線奥津軽いまべつ駅(写真AC)
北海道新幹線奥津軽いまべつ駅(写真AC)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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