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「片づけ」の仕事10年、そんな私のリアルな生活

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

こんにちは。小学生から高校生まで4人の子の母、週末は子どもの野球ざんまいな日々を過ごしている 選ぶ暮らしラボ 主宰 藤原友子です。  

4人目の末っ子の妊娠中の10年前に、整理収納アドバイザーの資格取得にチャレンジし、出産した日に、整理収納アドバイザー1級の合格通知を頂きました。

現在は、自分の暮らしを自分で選べる人を増やすためのオリジナル講座などを中心に活動しています。

この活動を続けていると、「藤原さんの家はいつもキレイなの?」と聞かれるので、今日はそんな私のリアルな生活について。

なんでウチはすぐ散らかるんだろう??

実は、我が家は片付けても片付けても散らかります。

これは、あまりにも仕事が忙しすぎて、セミナーや個別家庭の訪問サービスで、人の家がどんどん片づくのに反比例して、我が家がこのような状態になってしまった写真です。

片づけの仕事をしている家か??と思う人もいるかもしれません。

でも、これが私のリアル。

この写真は頑張って片づけた仮の姿です。

人が動けば、モノも動く。だから子ども4人と大人2人、猫3匹がみんな元気な証拠とも言えます。

我が家が片づかない原因は実は私かもしれない。

我が家は、子どもも含め、みんなが家事がしやすいようにモノが配置されています。

キッチンは、どこに何があるか大体わかるようにモノを配置し、

食器も子どもが食事の準備をしやすく配置しています。

子どもの手が届く位置に、一番よく使う食器を収納
子どもの手が届く位置に、一番よく使う食器を収納

夕飯がカレーだとわかれば、すぐ家族分のスプーンが手に取れる
夕飯がカレーだとわかれば、すぐ家族分のスプーンが手に取れる

洗濯物は、家族みんなが畳むのが嫌いなので、畳むのは、タオル、靴下、下着類だけとし、

外から、取り込んだ乾いた服は、

クローゼット

洗面所

階段下収納の3か所に分け、掛けていくだけ。

家の中は、効率よく整えられているけど、リビングは散らかるし、私の車の中は、20代の頃から変わらず汚い。

先日も冷蔵庫から開封済みのキムチの素やが2つ、マヨネーズも2つも出てきました。

片づけの先生の家は常にキレイじゃないといけないのか

見た目のキレイさがあたかも正解のような印象を受けるSNSもあり、常にキレイな暮らしを売りにしている方も多いですが、私自身の暮らしはごく普通。

散らかっても元のキレイな状態に人より早く戻すことができればいいと思うし、どうやったらキレイな状態に戻すことが可能になるのかをノウハウとして提供できればいい。

そして、片づけで悩んでいる人の暮らしの、なぜ散らかるかの原因に気づき、家を整えたい人と一緒に手を動かし、その人らしい暮らしを確立していくお手伝いができればいいと思うのです。

「片づけ」とは、生活の中のモノゴトのごく一部にしかすぎません。

子どもが脱ぎっぱなした靴下やパジャマをイライラしながら、かき集めていくのがリアルな私の生活。

このリアルな生活があるからこそ、どうしたら洗濯機に自分でパジャマを入れてくれるだろうかを考えるきっかけになるし、

子どもが足元で癇癪を起こして泣きわめく中、夕飯づくりをしなくてはならなかった経験から、すぐに調理道具を手に取れるような多くの工夫が生まれました。

だから、いつもキレイであることが、私にとって全く重要ではないのです。

出かける前や、キレイにしたいと思った時に、すぐに片づく家であることが、今の私にとっては、重要。

子どももいて、仕事もしているのに、なんであの人はいつもキレイに、しかもおしゃれに暮らしているのだろう?と、整っている人の暮らしをみて、つい比べて落ち込んだりする人もいるかもしれません。

いつもキレイじゃなくても、自分の中で最優先すべきコトを見つけることができたら、もっと自分らしく、人と比べずに暮らしていけるのではないかと思います。

私も「片づけの人だからこうあるべき」という、一般的なあるべき姿に無理に自分を寄せていくのではなく、

家族が家事をしやすく、暮らしやすければ、散らかることはあってもいい。そのかわり、何かあったときは、すぐ片づく家にしておきたい。

という思いを見失うことなく、暮らしていこうと思っています。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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