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昭和時代の味を守り抜く創業店〈今年60周年を迎える歴史と伝統を誇る〉福岡を代表する博多ラーメンの名店

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

ラーメン激戦区としても知られる福岡県福岡市南区大橋。西鉄天神大牟田線の「大橋駅」のすぐそばに1964年(昭和39年)創業で、今年60周年を迎える、この地域を代表する老舗中の老舗店がある。それが、一九ブランドの総本山にして今もなお、その存在感を保ち続けている「一九本店」こと〈一九ラーメン大橋本店〉である。

一九ラーメンは「一九本店」をはじめ、行列の絶えることのない超人気店「一九ラーメン老司店」や「一九ラーメン糟屋店」をはじめ、現在も福岡市内を中心に、その近郊にも複数店舗が点在する博多ラーメンの一大ブランド。それぞれのお店が独自の進化を遂げ、地域の方々に支持され続けている老舗の名店ばかり。

そして今回、久しぶりに「一九本店」へ行こうと決めつつ、よく考えると大橋エリアの他のお店には、たびたび訪問しているのにもかかわらず「一九本店」へは実に4年ぶりの訪問になることに今さらながら気づく。

ロングカウンターの懐かしい安心感

西鉄天神大牟田線の高架下の有料駐車場に車を停め、すぐそばのお店へと向かう。訪問した時刻は日曜日の14時少し前。ピークを過ぎた遅めの時間にもかかわらず、カウンターの右端と中央に先客が存在する。左端の一番奥に空席を見つけ着席。中央の壁にかかるメニュー表を眺めながら久しぶりなのでベーシックな「ラーメン」単品をカタで注文。

昔懐かしい雰囲気で心持ち落ち着く店内を観察しながら待つことしばし。配膳された一杯は、あっさりとした豚骨のスープに癒されるような上品な甘みを纏うやさしい口当たり。カエシのキリリとした塩みと脂感も相まって柔らかな旨みあふれる美味しさが特徴的な逸品。

合わせる歯切れのいい中細のストレート麺も喉越しがよく、思いの外サラッといただける。基本的に昔ながらのラーメンだからこそ、老若男女すべての方にも人気があるのも頷ける逸品。また、それと同時に一九を冠する他のお店との違いも感じつつ総本山としての確たるこだわりも感じられる一杯だった。

ソウルフードが今も一杯500円の凄み

物価高が続くこのご時世で、未だにベーシックなラーメンが500円という安さで提供されていることに頭が下がる。ただ「一九ファン」は、おそらく値段の安さだけで通い続けている方はほぼ皆無で、ご近所だったり、子供の頃から通い続けていたり、ココの味にハマって通うようになったりと、一九の味そのものや雰囲気に惚れ込んだ方々が足を運ばれている印象を強く感じる。

名物は「一九と言えばのワンタン麺」

ベーシックな「ラーメン」は500円、「大盛ラーメン」650円、「チャーシュー麺」700円、「支那筍麺」700円、「辛子高菜麺」700円と続き、一九と言えばの名物メニューになる「ワンタン麺」がココでようやく登場し700円。きくらげラーメンは無く「ワンタン」が600円、「替玉」が150円、おにぎり(1皿2個)200円、「めし」150円、「ゆで玉子」50円、「ぎょうざ(7個)」300円というラインナップになる。

こちらの〈一九ラーメン大橋本店〉への交通アクセスは、福岡市中央区の繁華街「天神」からだと西鉄天神大牟田線の「大橋駅」で降りてすぐ。福岡市博多区の「博多駅」前からは西鉄バスの「大橋駅」行きがたくさん出ているので、とても立ち寄りやすい場所になります。

一九ラーメン大橋本店
住所  :福岡県福岡市南区大橋1丁目4-15[地図
営業時間:11時30分〜22時00分
    :11時30分〜21時00分(日・祝)
定休日 :火曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場(※要確認)、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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