ホームラン・ダービーに出場した8人は、その後、何本のホームランを打っているのか。大谷翔平は12本
今年のホームラン・ダービーに出場した8人のうち、その後、最も多くのホームランを打っているのは、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。後半戦のスタートから6試合はホームランがなかったものの、7月24日~25日の2試合連続を皮切りに、以降の出場56試合で25本を記録している。この本数は、メジャーリーグ全体でも、誰よりも多い。後半戦に20本以上は、ペレスの他に1人、22本のジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)しかいない。
一方、ホームラン・ダービーの前に全選手最多の33本を記録していた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、ペレスの半数以下だ。ダービーで優勝したピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)と第1ラウンドで大谷を破ったホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)と比べても、6本の差がある。8人のうち、12本の大谷とトレバー・ストーリー(コロラド・ロッキーズ)より少ないのは、5本のトレイ・マンシーニ(ボルティモア・オリオールズ)だけ。マンシーニは、昨年3月に大腸癌の手術を受け、昨シーズンはプレーしていない。今シーズンのカムバック賞に選ばれるのは、まず間違いないだろう。
もっとも、大谷のホームランは、後半戦も、エンジェルスでは最も多い。12本の大谷と10本のジャック・メリフィールドメイフィールドを除くと、いずれも5本以下にとどまる。前半戦ほど打ってはいないとはいえ、相手が、大谷ではなく他の選手と勝負したほうがいいと考えるのは当然だろう。
ちなみに、シーズン全体の本数でペレスと並び、大谷を1本リードしているブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、前半戦が28本(11.3打数/本)、後半戦は18本(14.1打数/本)だ。ペースはダウンしているものの、そこまで顕著ではない。
上の写真は、左から、マンシーニ、ストーリー、アロンゾ、ソト、大谷、ペレス、ジョーイ・ギャロ(当時テキサス・レンジャーズ/現ニューヨーク・ヤンキース)、マット・オルソン(オークランド・アスレティックス)。