春の日差しで作る癒しのハーブティー|サンティーの作り方
こんにちは。
「アメリカ仕込みのハーブ暮らし」を発信しているハーバリストの平野です。
長い冬が終わって、もう春かな?と思うような暖かい日もちらほら出てきましたね。
春の日差しの中でのんびりとハーブティーを楽しむのが好き!という方も多いのではないでしょうか。
せっかくの暖かな春の日差し、どうせならハーブティー作りに利用してみませんか?
日の光で作るハーブティー?
ハーブティーの世界には、昔から伝わる神秘的な作り方があります。
そのひとつが「サンティー(太陽のお茶)」です。
サンティーは、太陽の日差しをティーポットに入れて作るという不思議なお茶なんですよ。
■ サンティーとは?
太陽の日差しを利用して作るお茶のこと。茶葉を蒸らすタイミングで日光に当てる、という方法で作られます。
なぜサンティーがいいの?
一説によると、サンティーを飲むことで、太陽から「陽」のエネルギーを得ることができるとされています。漢方では、陽のエネルギーは体を温め、活力を与え、疲労を癒す「生命活動の根源」と言われています。
実用的な面では、太陽光を当てることで、お茶の温度が高い状態で保たれるというメリットがあります。茶葉を効率よく蒸らすことができますし、時間が経ってもお茶が冷めにくくなります。
海外ではどう飲まれている?
サンティーのはじまりは、上記のような神秘的な意味で作られたと考えられます。
ですが現代のアメリカでは、サンティーは「光熱費節約」のために作る人が多いです。
アウトドアやパーティーなどで「たくさんのお茶を作るのが面倒だ」「水が多すぎてなかなか沸騰しない!」と思ったら、サンティーの出番です。
大きなピッチャーに水を注いで、ミントやレモンスライス、ハーブティーや紅茶などを沈めて、あとは太陽の光に当てておくだけ。2~3時間後には自動的にお茶ができあがります。
私は実際に、知人の集まりでサンティー飲んだことがありますが、味はきちんと出ていました。ですが、ぬるかったなあ~という印象のお茶でした。
おいしいサンティーの作り方
サンティーは、アメリカのパーティーのように水から作っても良いのですが、個人的にはお湯から作る方法がおすすめです。
その理由は2つ
- 水から作るサンティーはバクテリアが発生しやすいから
- お湯から作ると味が濃く出て、熱々でおいしいから
先ほどもチラッと書きましたが、水から作ったサンティーはぬるくなります。熱々のお茶にするには再び温め直すという手間が必要になります。
少量でサンティーを楽しむなら、2時間かけて日光に当てるよりも、お湯から作ってすぐに完成させる方がずっと手軽です。
日光に合わせていちいちポットの場所を移動させる必要もないですしね。
ということで、この記事ではお湯からサンティーの作る方法をご紹介したいと思います。
材料(1杯分)
- 茶葉(ハーブや紅茶などお好きなもの)… 1杯分
- お湯 … 1杯分
- 透明なティーポット、またはマグカップ
作り方
- 普段通りの方法でお茶を入れます。
- お茶を蒸らすタイミングで、日光が当たっている場所にポットを運んでいきます。太陽の光を通すような角度でポットを置くのがおすすめです。
- お好みの時間、茶葉を蒸らしたらできあがり!
- 普段通りに茶葉をこしてお飲みください。
- もし透明のティーポットやマグがなければ、上から(お茶に直接当たるように)日光を当てれば問題ありません。
サンティーに癒される
サンティーは、物理的には疲れを癒す効果を持つ飲み物ではありません。
つまり、滋養強壮ドリンクのように「飲めば誰でも疲労が回復!元気になります!」というわけではないのです。
ですが私は、サンティーを飲むと心がふっとほぐれるような、落ち着いた気持ちになります。
サンティーにはきっと、「お茶を飲む」という時間そのものを楽しむ点に癒しの効果があるのではないかなと考えています。
サンティーを作るときには、忙しく働くのはやめて、なるべくゆったりと過ごしてみてください。
キラキラと光り輝くサンティーを眺めているだけで、呼吸が深くなり、瞑想を終えた後のように頭がすっきりとしてくるはずです。
・心が疲れたときにはお茶を日の光のもとに置いてみる
ぜひ明日から実践してみてくださいね。
サンティーの作り方を動画でご紹介しています!
インスタグラムでは、今回ご紹介したサンティーの作り方を動画で配信しています。
もしよろしければ参考にしてみてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう!