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五反田の名店「スワチカ」で最高のメンチカツを!

富江弘幸ライター・編集者

なんとなくメンチカツが食べたいなと思う昼。

五反田にいたので「五反田 メンチカツ」で検索してみたところ、検索結果1位に出てきたのが「スワチカ」でした。なんとなく意味がありそうでなさそうでよくわからない「スワチカ」とはどういう意味だろうかと調べてみると、もともとはカレー屋で、当時使っていたスワスティカというカレー粉から名前をとったとか。

ちなみに、スワスティカとはサンスクリット語で卍を意味するようですね。このお店には卍要素が一切なさそうですが。

存在を認識はしていたけど、そこがメンチカツの名店だとは思いませんでした。JR五反田駅から徒歩3分ほど。1955年創業の小さなお店です。食べログの「定食 百名店2021」に選出されていました。

シンプルで濃厚なメンチカレーライス

席はカウンター10席のみ。12時台は複数人では入りにくいんじゃないでしょうか。激混みではないですが、常にほぼ席が埋まっている状態。

メニューはこちら。

メンチカツが食べたいと思っていたのですが、カレーもちょっと食べたいかな……と思っていたので好都合。メンチカレーライスがあるじゃないですか。

迷わず注文して出てきたのがこちら。

カレーの味は、濃厚で辛すぎもせず、甘すぎもせず。煮込まれた大きめのポークが2つほど乗っているのがいいですね。それとライスの間に挟まれているメンチカツはサクッとしていて中はジューシー。

おいしい!

普通のメンチカツとカレーを、普通の中の最高レベルまで持っていった感じ。表現が合っているかどうかわからないけど、とにかくメンチカツ欲とカレー欲の両方を満たすことができました。

謎のスワチカランチにチャレンジ

そして数日後、またスワチカに行ってみようという気分になったので再訪。この日はスワチカランチにしてみました。

メニューに載っている料理の中で、何が出てくるのかわからない唯一のメニュー。カウンターを眺めてみても、スワチカランチを食べている人がいるのかどうかもわからない。まあしかし、これだけの名店の名前を冠したメニューに変なものはないだろうということで、「スワチカランチください」と注文して出てきたのがこちら。

メンチカツとライス、キャベツが折り重なって三位一体となった迫力あるスワチカランチ。これはすごい。

ちょっと角度を変えるとこんな感じ。

なんの変哲もない料理・素材の組み合わせで、何をどうやって食べたらいいかわからないのは初めてです。ボリュームも多いし。

とりあえずキャベツから食べ始めました。しかし、一部のキャベツはご飯の下に埋もれているため、救出するのに一苦労。

そして次に手を付けたメンチカツがデカい! まずは半分に割って、それをまたさらに半分に割って、さらにさらに小分けにして……少しずつ食べました。そんなに常軌を逸したデカさではないのですが、食べるのに時間がかかります。

しかし、これだけの厚みのあるメンチカツを、外はサクッと中はジューシーな感じに仕上げるのはすごい。時間はかかるけど、いくらでも食べられそうな感じがしました。

ごちそうさまでした。

スワチカ(食べログ)

ライター・編集者

ライター・編集者。大学卒業後、出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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