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【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5(短文穴埋め問題)にチャレンジ(11)!

番場直之英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

皆さんこんにちは。ForB(フォービー) Englishの番場です。本日はTOEIC Part5対策として、時事ネタを使った短文穴埋め問題にチャレンジしましょう!それでは問題です。

問題

The COVID-19 vaccines developed by pharmaceutical companies are expected to ------- the virus from invading human cells.
(A) organize
(B) prevent
(C) refrain
(D) protect

解答

正解は(B)です。

まず、選択肢から見てみましょう。選択肢には動詞が並んでいます。選択肢に1つの品詞の異なる4つの単語が並んでいたら「語彙問題」と判断します。語彙問題の場合、問題文を先頭から読み、文の意味から正解を判断します。また、正解の単語とよく一緒に使われる単語が近くにあれば、そこをヒントに正解を導けることもあります。

それでは次に本文を見てみましょう。空欄の前には「製薬会社によって開発された新型コロナウィルス感染症のワクチンは、~すると期待される」とあります。「developed by pharmaceutical companies」が過去分詞によって導かれる語の塊で、後ろから「The COVID-19 vaccines」を修飾しています。分詞は文の中で形容詞の働きができますね。修飾語句がたくさんあって主語が分かりづらいので、単純化すると、「ワクチンが~すると期待される」ということになります。

空欄の後ろには名詞の「the virus」があり、これが空欄に入る動詞の目的語になると予想できます。この時点で、(C) refrain(控える)は、下記例文のように目的語を取らない自動詞のため不正解だとわかります。但し、 「refrain」は「from」と一緒に使われ、「refrain from doing(~することを控える)」の形でよく出るので、選びたくなる選択肢ではあります。

Visitors should refrain from taking pictures in the museum. (訪問者は博物館で写真を撮ることを控えるべきです。)

「the virus」の後ろには「from」があり、ここが大きなヒントになります。残りの選択肢の中で「from」と一緒によく使われる単語は (B) prevent(~を防ぐ)と (D) protect(~を守る)です。「protect」を入れると「ワクチンがウイルスを守る」という意味になってしまうので入りません。「prevent」を入れると、「ワクチンは、ウィルスがヒトの細胞に侵入することを防ぐ」という意味になり、正解だとわかります。「prevent」は「prevent + 目的語 + from doing(目的語が~するのを防ぐ)」の形でよく出るので覚えておきましょう。

今回出てきた「vaccine(ワクチン)」と「virus(ウイルス)」ですが、日本語の発音と英語の発音が大きく違います。だいぶ前にこの発音の違いについてYouTubeで動画を作りましたので、英語の発音を確認してみてください!

英文訳

The COVID-19 vaccines developed by pharmaceutical companies are expected to prevent the virus from invading human cells.
製薬会社によって開発された新型コロナウィルス感染症のワクチンは、ウィルスがヒトの細胞に侵入することを防ぐと期待されている。

語彙

COVID-19: 新型コロナウィルス感染症
vaccine: ワクチン
pharmaceutical: 調剤の、製薬の
pharmaceutical company: 製薬会社
be expected to do: ~すると期待されている、~するはずだ
prevent: ~を防ぐ、防止する
prevent + 目的語 + from doing: 目的語が~するのを防ぐ
virus: ウィルス
invade: 侵入する、入り込む
cell: 細胞
organize: 組織する、計画する
refrain: 控える
refrain from doing: ~することを控える

以上、時事ネタでPart5(短文穴埋め問題)にチャレンジでした!
もっと問題を解きたい方はこちらの全問題リストをご覧ください!
【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5全問題リスト(年月別、問題種類別、トピック別)

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英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

英会話フォービー代表。明治大学理工学部卒業。システムエンジニアを経て、外資系コンサルティング会社勤務。一橋大学大学院にてMBAを取得し起業。TOEICは1999年から毎年受験し、受験回数は100回超。初受験の500点台から990点(満点)までスコアを上げる。現在、大学、企業、英会話スクールにて幅広い層の学習者を指導。また、語学教材の執筆、英語学習者向けYouTubeチャンネル「ForBenglish」(登録者数13万人)の運営を行う。

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