荒れた「成人の日」の後は信頼度Aで寒さが続く一週間
成人の日の荒天
成人の日(平成30年(2018年)1月8日)は、低気圧が発達しながら日本海を北東に進み、北海道付近に達する見込みです。
このため、日本海の低気圧に向かって、暖かい空気が流れ込むため気温が上昇し、日本海側の多雪地帯では日中は雨が降って雪解けが進む見込みで、融雪洪水や低地の浸水、雪崩に注意が必要です。
また、日中の雨は次第に雪に変わりますが、雪の温度が比較的高いために湿った雪となる見込みです。湿った雪は電線や樹木に付着しやすいため、雪の重みで電線が切れたり、木の枝が折れるなどの被害にも注意が必要です。
低気圧がさらに発達
北海道付近に達した低気圧は、オホーツク海でさらに発達するため、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が強まる見込みです(図1)。
1月9日(火)の夜以降12日(金)まで、北日本の上空約5000メートルには、大雪の目安となる、氷点下36度以下の寒気が流入するため、北日本の日本海側を中心に非常に強い風が吹き、猛ふぶきでの交通障害に警戒が必要です。
週間天気予報の信頼度はA
週間天気予報によると、日本海側では雪、太平洋側では晴れの天気が一週間続く見込みです(図2)。東京では最低気温の予想がどんどん低くなり、今週末は0度(誤差幅を考えると氷点下2度から1度)となるなど、全国的に寒い一週間の見込みです。
この週間天気予報には、信頼度がついており、ほとんどが「信頼度A」となっています。
週間天気予報の信頼度は、平成13 年(2001年)7 月3 日から週間天気予報に付加されている情報で、A・B・Cの3階級で表わされます。
A:高い信頼度(期待される適中率70%以上)
B:平均的な信頼度(期待される適中率60~70%)
C:低い信頼度(期待される適中率60%未満)
Aの階級は予報期間前半の、Bの階級は予報期間後半のそれぞれ平均的な適中率が見込まれる状況を表わしています。また、Cの階級は予報期間後半の平均的な適中率より低いことが見込まれる状況を表しています。
平均的には予報期間の後半になるにつれて予報適中率が低下します(図3)。
6日目、7日目の予報が信頼度Aとなることは少ないのですが、今週の週間天気予報はほとんどが信頼度Aとなっており、西高東低の冬型の気圧配置となって寒気が南下するという今週の予報は、信頼度がかなり高い予報です。
図1、図2、図3の出典:気象庁ホームページ。