Yahoo!ニュース

羽生善治九段、2連覇なるか? 熟練の棋士たちによる達人戦立川立飛杯、12月3日に準々決勝

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 12月3日。東京都立川市・立川ステージガーデンにおいて、第2回達人戦立川立飛杯準々決勝がおこなわれます。


 対戦カードとスケジュールは以下の通りです。

11:00~

羽生善治九段(54歳)-行方尚史九段(50歳)

13:30~

丸山忠久九段(54歳)-増田裕司七段(53歳)

15:45~

谷川浩司17世名人(62歳)-森内俊之九段(54歳)

18:00~

佐藤康光九段(55歳)-木村一基九段(51歳)

 本棋戦の参加資格は、満50歳以上の現役棋士。シード4人と予選通過4人で本戦トーナメントを戦います。持ち時間は各30分(チェスクロック使用)で切れたら1手30秒未満となります。

 今期は12月3日に準々決勝、4日に準決勝、決勝がおこなわれます。

羽生九段-行方九段


 昨年の第1期、羽生九段は深浦康市九段、森内九段、丸山九段を連破して、優勝しました。


 2連覇を目指す羽生九段は、今回から参加の行方九段と対戦します。


 両者の過去の対戦成績は羽生18勝、行方5勝です。

丸山九段-増田七段


 丸山九段は昨年の準優勝者です。

 関西所属の増田七段。予選で畠山成幸七段、阿部隆九段、今泉健司五段、藤原直哉七段に勝って、本戦進出を決めました。

 キャリアの長い両者ですが、今回が初手合となります。

谷川17世名人-森内九段


 谷川17世名人と森内九段(18世名人資格者)は永世名人同士の対戦です。両者の過去の対戦成績は谷川28勝、森内35勝で、2018年以来の対戦となります。


 谷川17世名人は通算1398勝。準々決勝、準決勝と勝てば1400勝に達します。


 森内九段は通算993勝。1000勝(特別将棋栄誉賞)まであと7勝と迫っています。

佐藤九段-木村九段

 独創的な棋風の佐藤康光九段と、力強い受けを特長とする木村一基九段。過去の対戦成績は佐藤18勝、木村9勝です。木村九段はラジオに出演した際、次のように意気込みを語っていました。「対戦成績はあまりよくないんですよね。ぜひ1局は勝ちたいと思います!」


将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事