【続報 岩手県浸水被害の現場から】「水や食料、そしておむつが心配」岩泉町から、ママのSOS続く
台風10号による雨風の影響で深刻な浸水被害に見舞われた、岩手県岩泉町。
町内にあるグループホームでは入所していた70〜90歳代のお年寄りや職員、合わせて9人が遺体で見つかった。近くを流れる小本川が台風の影響で氾濫し、周辺の施設などでも水につかる被害が出ていた。
浸水被害は岩泉町の広範囲にわたっており、住民は避難所などでこれからの一夜を過ごすことになる。
町の孤立に加え、停電や断水などライフラインへの影響が続いており、現場からは明日以降の生活への不安の声が聞こえてくる。
そうした中、岩泉町で5ヶ月の乳児を育てる20代の女性、沙也香さんとLINEを使って連絡を取り続けている。
彼女は「多くの人たちに届いて欲しい」と、現場の状況を随時、写真と共に送ってきてくれている。
岩泉町の岩泉に岩があって、今はどの方面に行くにも無理な状態で、やっと店が少しずつ開いて食料などが買えたのですが、足りなくなると思います。水も行く店行く店で売り切れ状態です。5ヶ月の娘がいるのですが、岩泉町にはおむつを売っている店が1件しかなく、臨時休業になっていて、いま足りなくなったら大変な状態です。(12:04)
次の3枚の写真は、今日の午後撮影された岩泉町内の様子だ。
さらに、岩泉町小川地区にある実家の様子を伝えてくれていた、盛岡市のかおりさんからも連絡があった。
(※Yahoo!ニュース個人「【岩手県浸水被害の現場から】孤立した岩泉町 電話・電気・水道使えず 救助待つSOSも」)
実家の家族は避難所などにいる様子で「身の安全は確保されている一方、水や食料が足りないようだ」と様子を教えてくれた。
NHK盛岡放送局の報道などによると、岩泉町全域で、明日、給水車が巡回予定だという。
かおりさんのメッセージからは実家に駆けつけたくても駆けつけられないもどかしさが伝わってくる。
盛岡から助けに行きたくても、道が塞がっていて遠回りをしないといけない状態なので、とりあえず少しでも早く道が通れるようになって欲しいです。そして、物資が早く届くことを願っています。岩泉の街中には、小川地区から行けないようなので本当に孤立しているようです。そこの道も早く通れるようになって欲しいです。(21:54)
そして、夜11時を過ぎ、5ヶ月の赤ちゃんを育てる沙也香さんからも連絡が入った。
停電しているため、携帯電話の充電は車で行っているという。
幸い家が浸水を免れたので今夜は自宅で眠ることができるとのことだったが、明日以降の生活に大きな不安があるという内容だった。
食糧も水も今は足りていますが、その場しのぎという感じで、お店でも満足に手に入らない状況です。
町民会館で、おにぎりはいただけました。
おむつは臨時で開いたドラッグストアでひと袋買うことができましたが、赤ちゃんたくさんいると思うので、まだまだ足りないと思います。
とにかく今、岩泉町は孤立状態で、停電と断水の中、なんとかやっていけてる状況です。
食糧や生活に必要な水、いつ足りなくなってもおかしくありません。
少しでも多くの被害にあったみなさんの声が届いて、救いの手を差し伸べて頂けたら幸いです。(23:05)
岩手県岩泉町を襲った浸水被害は広範囲にわたっている。現場の声から地区ごとに被害状況が少しずつ異なっていることも浮かんできた。孤立し、不安な夜を過ごす住民たちが迅速な支援を求めている。