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スーパーミドル級サバイバルマッチ決定!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
元IBFスーパーミドル級王者(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2021年11月6日にIBFスーパーミドル級王者として、WBA/WBC/WBOチャンピオンのサウル・”カネロ”・アルバレスとの統一戦に挑み、ベルトを失ったケイラブ・プラント。昨年10月に再起戦でKO勝ちを飾ったが、この程、WBCスーパーミドル級暫定チャンピオン、デビッド・ベナビデス戦が決まった。

Esther Lin/SHOWTIME WBCスーパーミドル級暫定チャンピオン
Esther Lin/SHOWTIME WBCスーパーミドル級暫定チャンピオン

 試合は3月25日、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われ、SHOWTIMEのPPVで放映される予定だ。元世界チャンピオン同士の対決で、ベナビデスの持つWBC暫定王座を礎に、世界タイトルへの再チャレンジに繫げたい両者。

 22勝(13KO)1敗のプラントは、昨年10月のアンソニー・ディレルとの試合で、ノックアウト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。3年近く持ち続けたIBFスーパーミドル級王座からは転落したが、カネロが別格だったと思えば、順調に歩を進めている。

Henry DeLeon/TGB Promotions
Henry DeLeon/TGB Promotions

 26勝(23KO)無敗のベナビデスはWBCスーパーミドル級タイトルを2度獲得している。しかし、1度目はコカイン使用で、2度目は体重オーバーでベルトを失った。

 才能には恵まれているが、自分を律する事の出来ないタイプだ。それは、体付きを見てもよく分かる。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 無冠となってからのベナビデスは、トップファイターに避けられてきた。プラント戦はベナビデスにとって、過去にないビッグマッチと呼べる。勝てば、サウル・”カネロ”・アルバレスとの対戦が実現するかもしれない。

 生き残るのはどちらか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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