マグカップと100均グッズを使って日本茶をいれる「時短ドリップバッグ」!熱湯向きの茶葉3選もご紹介
寒くなると温かいお茶が飲みたくなります。
え?お茶はペットボトルでいい?
今はペットボトルもいろいろな種類が出ていて便利ですよね。でも香りまではなかなか楽しめません。
香りはお湯でいれたものが一番とわかってはいても、洗い物が増えたり道具を出すのが面倒だったり、そもそも時間がない・・・。
そんな忙しい時でもマグカップと100均のアレで簡単にお茶がいれられる時短ライフハックをご紹介!
自作のドリップバッグを作ってお茶の香りを楽しんでみませんか?
手軽な自作のドリップバッグ
お茶をいれるのに急須やティーポットを用意してゆったりと癒しの時間を過ごすという方にはそれも楽しいひと時なのですが、忙しい時は洗い物が増えるし時間もない!忙しいけれど1杯分のお茶だけ飲みたい!
そんな時にあると便利なのが、100均のだしパックです。これが使えるんです!
出汁パック?100均にはお茶パックもあるけれど?
そうなんです、100均にはお茶パックとだしパックがありますよね。
お茶パックは茶葉を入れて口を折りこみティーポットや急須に入れて使いますが、茶葉が開くスペースが小さいため抽出がしにくくお茶パック自体も取り出しにくいという難点があります。
そこで、もっと大きいだしパックが活躍するのです!
マグカップにだしパックを開いた状態で入れて、そこに茶葉を入れます。
そしてお湯を注ぎある程度待ってから、だしパックの端を持って引き上げます。
こうすれば、茶葉がお湯となじみ茶葉が開いて抽出される様子、そしてお茶の香りが楽しめます。
つまり、自作の日本茶ドリップバッグです!
上からお湯を注いでぽたぽたとゆっくり抽出するコーヒーとは違い、日本茶の場合、急須の中では茶葉がお湯に浸って茶葉から成分を抽出しています。
それをマグカップで再現するとなると、コーヒーのドリップの構造とは違い茶葉がしっかりお湯に浸りゆっくりと茶葉が開く必要があるため、だしパックはマグカップの底に当たる状態がよいのです。
飲んだ後も茶殻が散らからないので洗い物もとても楽にすみます。まさに時短ワザ!
では実際に自作ドリップバッグでお茶をいれてみましょう!
実践!自作ドリップバッグでお茶をいれる
用意するものはこちら。
- だしパック
- マグカップ
- お好みの茶葉
- お湯
- ティースプーン(100均にもあります)
- 計量カップ(慣れたら目分量でOK)
おうちにあるものと100均のもので大丈夫です。
では実際にいれてみましょう!
1.マグカップに出汁パックをセットする
2.茶葉をティースプーンに1杯半~2杯(約3グラム程度)入れる
3.お湯を約150ml注いで、30秒~1分待つ
茶葉により濃く出たり薄く出たりするので、初めていれる際は味見して薄いと感じたら好みの味になるまで待ってみてください。
4.マグカップからだしパックを引き上げ、斜めにして雫が落ちるまで待つ
5.おいしいお茶のできあがり!
だしパックは小皿などに置いておき、お茶を飲み切ったらもう一度マグカップにだしパックを戻してお湯を注げば、二煎目、三煎目も楽しめます。
日本茶は1回きりで終わりではなく、三煎くらいはしっかりでるのでコスパが良いですよ。
もしゆっくり3杯もお茶を飲む時間はない!という場合は、同じようにしていれた二煎目と三煎目のお茶を保温ボトルに入れて出かけるのもおすすめです。
日本茶は冷ましたお湯でいれる?いいえ、熱湯向きのお茶もあります!
よく、日本茶は冷ましたお湯でゆっくりいれるのがいいんでしょ?と聞かれますが、実はすべてのお茶がその通りではありません。
煎茶は70~80度前後、高級茶として有名な玉露は50~60度が良いとされますが、実は熱湯が適している茶葉もあるのです。
特に香りを楽しむお茶は熱湯を推奨しています。
逆にこのようなお茶はお湯の温度が低いと香りが十分に引き出せないのです。
つまり、香りを立たせたいお茶は高温で、うま味を重視するお茶は低温でいれる。これが日本茶の基本です。
では、熱湯向きのおすすめの茶葉を3つご紹介します!
熱湯でいれる日本茶 その1「ほうじ茶」
1つめはほうじ茶です。
ほうじ茶は番茶(大きく硬い葉)や茎茶(茎の部分を集めたお茶)をローストした茶葉です。
高温でローストする(焙じる)ため、茶葉の中のカフェインが昇華し低カフェインになります。
こうばしい香りが特徴で刺激も少なく、熱湯でさっといれて香りを楽しみます。
ほうじ茶は秋冬におすすめの理由を書いた過去記事もぜひご参考に。
熱湯でいれる日本茶 その2「玄米茶」
玄米茶は、煎茶や番茶の茶葉に炒った玄米を混ぜたものです。
炒り玄米を混ぜることであられやお煎餅のような香りがするお茶になり、また、玄米の分だけ茶葉の量も少なくすむので、結果としてカフェイン量も少なめになります。
軽い香りが人気のお茶です。
※写真の「大福茶」についての詳細を書いた記事はこちら。お正月の縁起物で贈り物にも喜ばれます。
熱湯でいれる日本茶 その3「釜炒り茶」
釜炒り茶は国産茶葉の生産量のおよそ0.03%以下という希少なお茶なので、あまり見かけたことがないかもしれません。
中国の緑茶の製法が15世紀ごろに伝わり、今も宮崎県や佐賀県が主な産地となっています。
茶葉の形状も中国の緑茶に似ていて、「釜香」と呼ばれる優しい香ばしさとすっきりとした味が特徴です。
一般的には釜炒り茶は80度から90度が推奨されていますが、熱湯でさっといれるとより香りが楽しめすっきりした味になります。
店頭ではあまり見かけないかもしれませんが、オンラインショップや百貨店の九州物産展などでも販売されていたりするので、見かけたらぜひトライしてみてください。
熱湯でいれると軽いテイストで気分もすっきりするようなお茶で、朝の一杯におすすめです。
釜炒り茶についてはこちらの記事にも楽しみ方などを詳しく書いています。
自作ドリップバッグで煎茶を飲みたい場合は
おいしい煎茶が飲みたい方は、お湯を冷ましてからマグカップにいれましょう。
温度設定のできる湯沸かし器がある方は80度に設定しておくとそのまま使えます。
温度設定ができないものの場合は、100度近い熱湯を下の要領で冷まして使います。
お湯は器に移ごとに温度が5~10度下がるため、マグカップを2つ用意して、マグカップAに沸かしたての熱湯を入れると90度くらいに冷めます。
さらにお湯を冷ましたい場合は、もう一つのマグカップBにお湯を移し(ここで80度)、それから空のマグカップAに出汁パックをセットし茶葉を入れ、そこにBのお湯を注ぐとよいでしょう。
お茶を自由に楽しんで
茶葉はあるけど急須がない、急須はあるけど面倒だし時間がない、そんな時に役立つ100均のだしパックとマグカップを今回ご紹介しました。
でも、ちょっと時間に余裕があるときは、最近はスタイリッシュな日本茶専用ドリッパーも出ていたりと道具も充実しているので、お気に入りの茶器でいつもより少しだけ丁寧にお茶をいれてみてはいかがでしょうか。
お茶をいれる、そのひと手間がホッとする癒しの時間になるかもしれません。
お茶もいれ方もTPOで使い分けて自由に楽しんでみてください。