【福山市】福山市立大学の学生がアツいぞ!活動紹介の地域連携セミナーが開催されました
2024年5月30日(木)、福山市立大学で地域連携セミナーが開催されました。セミナーのタイトルは「Fukuyama City University IDEA PITCH たちまちピッチしようや」。
これまでに2回、11月の港輝祭(こうきさい:福山市立大学の大学祭)で開催されてきた学生たちのアイデアピッチが、カジュアルな短時間バージョンで行われると聞いて足を運んできました!
都市経営学部 牧田幸文(まきた ゆきふみ)教授の進行で、セミナーがスタート。
「プレゼンテーション」よりも短い時間で、自分たちの活動やアイデアをまとめてアピールするのが「ピッチ」です。
登壇した学生3組を順番に紹介しましょう。
保命酒BAR HOREI(ホレーイ) 佐藤俊介(さとう しゅんすけ)さん
「大学生がまちを少し変えてみる」と題して発表したのは、都市経営学部4年の佐藤俊介さん。
現在、毎週金曜日に福山駅前で、毎週土曜日には鞆の浦(とものうら)で、保命酒が飲めるバー「HOREI」を営業しています。
大学の講義で鞆の浦の課題を考えたときに佐藤さんが注目したのは、鞆で360年前から作られている保命酒でした。
「保命酒のポテンシャルは高いのに、まったく発揮されていない。それを解決したくて、今、頑張っています」と佐藤さん。
HOREIの看板ドリンクである「鞆ハイボール」は、現在、鞆の浦の日本料理店でもメニューに採用されて、多くの人に楽しんでもらっているそうです。
農業盛り上げサークル “GooHats(グーハッツ)” 森本あさひさん
都市経営学部2年の森本あさひさんの発表は、「農家を知ればもっと楽しい」。
「野菜の低価格化が進んで農業の魅力がなくなり、就農者が減って耕作放棄地が増えています。安い野菜を買うことが、農家を苦しめている。それなら、農家のことを知ってもらって、市民に『推し農家』ができれば、付加価値のある農作物を買ってもらえるようになると考えました」と森本さんは説明しました。
そんな森本さんが昨年立ち上げたサークルの名前は“ GooHats(グーハッツ)”。農家と消費者との偶発的な出会いの場を作り、市民一人ひとりが農家のファンになって「推し農家」を持つ世界を目指しています。
「焼きいもパーティー」や、農家の野菜を使った「豚汁などの販売」など、おいしく楽しい出会いの場を作っている森本さんのもとには、さまざまな人が集まってきているようです。
教育サークル “Stella(ステラ)” 大川巧人(おおかわ たくと)さん
「サークル活動等の学外活動を通して」と発表したのは、教育学部2年の大川巧人さん。
教育サークル “Stella” は現在十数人のメンバーで、地域の公民館で小学4年生から6年生の児童に勉強を教えたり、薬物乱用防止教室の講師をしたりしています。
この活動の中で、さまざまな子どもたちとのコミュニケーションに悩んだ大川さん。どうすればスムーズに勉強に取りかかれるのかを考えていった結果、距離感を縮め勉強と遊びの切り替えを行うための、ちょっとした「レク(レクリエーション)」が大事だと思うようになったそう。
現在は、上からの指図にならないような「レク」のあり方を、福山市の教育委員会と協力して考えているところだとか。
小学生たちに真正面から向き合う、頼れる存在になってくれそうですね。
学生たちの一歩が地域を変えていく
3組の学生のピッチを聞くために集まった人たちは、教職員や学生、そして地域の大人たちなど合わせて50人ほど。学生たちの活動を見守り、応援している人たちからも熱いエールが送られました。
学生たちの若いパワーと地域の知恵や思いとが混ざり合って、地域が動いていることを感じました。
次回のアイデアピッチは、2024年11月30日(土)に開催予定です。
学生たちの柔軟な発想や活動にワクワクし、一緒に新しい未来を作ってみませんか。
【問い合わせ】
福山市立大学教育研究交流センター
住所:広島県福山市港町2丁目19番1号
電話番号:084-999-1112
URL:HP
【関連リンク】
▼備後とことこでは学生たちの活動を紹介しています。