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【福山市】11月10日(日)あしあとスクエアで「ブルーデイジー」開催!岡本太郎の鯉のぼりも泳ぎます

山口ちゆきライター(福山市)

アフリカやパレスチナ、ウクライナなどの人たちのために何かできないだろうか。

テレビや新聞を見ながらそのような思いを持っても、実際にどうやって支援すればよいのかと戸惑うことはありませんか。

ブルーデイジー」は、買い物やワークショップなどを楽しみながら、懸命に生きる人へ寄付できるイベントです。

1日を楽しく過ごしながら、誰かを応援してみませんか。

ブルーデイジーとは?

「ブルーデイジー」は、2006年から平橋真代(ひらはし まよ)さんが開いている、懸命に生きる人を支援するイベントです。イベントの収益は、全額NGOやNPOに寄付しています。

コロナ禍でしばらくお休みしていましたが、2024年11月10日(日)松永町のはきもの資料館 あしあとスクエアにて、9回目の開催が決定しました!

回を重ねるごとに出店者さんが増えていて、今回は、飲食・物販・ワークショップなど、およそ40ものお店が並びます。

売り上げの1割がブルーデイジーの収益で、それを全額NPOやNGOに寄付する仕組みです。

そのほかにも、写真展や人形劇、パフォーマンスなど内容は盛りだくさん!小さなお子さんからご年配の方まで、1日たっぷりと楽しめます。

イベント名の元になっている「ブルーデイジー」はアフリカ原産のかわいい花。花言葉は「協力」です。

平橋さんがアフリカに目を向けるようになったのは、2002年。偶然見たテレビがきっかけでした。エイズ患者さんを看取る場面で、看取りのあり方次第でその人の最後の記憶が温かなものになることを知ったのです。最後の記憶が「愛された」というものになるために協力できることはないかと考えた平橋さんは、アフリカについて学び始めました。

2005年には、松永地区で多くの人が「派遣切り」にあい、苦しい日を過ごすようになりました。いつも明るい顔でお店を訪れていた男性が、将来の不安をポロリとこぼすようすを見た平橋さん。

音楽イベントでこの男性や松永地区の人を元気にできないだろうか、そして収益をアフリカの支援につなげられないだろうか、と考えます。

そうして生まれたのが、ブルーデイジーです。

8回目となった2019年6月のブルーデイジーでは、43万9,428円の収益・寄付が集まり、アフリカや福島などを支援する5つのNGOやNPOへと贈られました。

今回の収益は、以下のNGOやNPOへと贈られる予定です。

・NPOアプラ(パレスチナ支援)

・NPOテラ・ルネッサンス(ウクライナ支援)

・NPO RITA-Congo(コンゴ民主共和国東部 ムクウェゲ医師支援)

・NGOアフリカ友の会(中央アフリカ共和国支援)

・NPO野馬土(福島支援)

・NGOモヨ・チルドレンセンター(ケニア支援)

これらの団体はすべて、平橋さんがひとつずつ、寄付されたお金の使い方までもしっかり見て選んでいます。その他、能登半島地震への応援品などの販売もあります。

フィリピン応援につながるバナナも販売
フィリピン応援につながるバナナも販売

自分が買い物やワークショップで笑顔になる。その売り上げの一部が世界の誰かを笑顔にする。笑顔が海を越えて続いていく。

ブルーデイジーはそういうイベントです。

ブルーデイジーのイラストは、シルヴァスタインの絵本「おおきな木」のイメージをもとに、平橋さんのお友達が描いてくれたものだそうです。

イベントの見どころは?

紹介しきれないほど盛りだくさんのイベントですが、とくに見てほしいものをいくつかピックアップします。

岡本太郎の鯉のぼり

あしあとスクエア建設時にはツルハシを手に工事に参加したという、芸術家の岡本太郎氏。はきもの資料館には、岡本太郎の鯉のぼりが残っています。今回、鯉のぼりが11月の空を泳ぎますよ!

東朋中学校「ひまわりの種プロジェクト」

福山市立東朋中学校では、2011年の東日本大震災以来13年間、福島のひまわりの種を植えて育て、その種を福島に送ってひまわり油を作る取り組みを続けています。

生徒や教職員が入れ替わっても引き継がれてきたこのプロジェクトを、生徒たちが紹介します。

ボンネットバス試乗会

福山自動車時計博物館の協力で、松永の町を1日に7回、ボンネットバスが走ります

はきもの資料館のバス停から出発する、およそ5km20分のバスの旅を楽しんでください。

ボンネットバスの姿に懐かしさを感じるご年配の方、乗り物が大好きなお子さんなど、どなたも無料で参加できます。

使わなくなった携帯・スマホ・タブレットの回収

今回の寄付先のひとつであるNPOテラ・ルネッサンスの事業に協力し、不要となった携帯電話やスマートフォン、タブレットを回収します。

回収した端末はすべてデータを消去。1台30円で引き取られ、そのお金が募金となる仕組みです。端末内のレアメタルも取り出してリサイクル!

おうちに眠っている不要な携帯などがある方は、ぜひ会場にお持ちください。

食器はリユース!

環境への負荷を減らすため、リユースできる食器を使用します。

食べ終わった食器は指定の場所へ返却ください。

広島の「おりづる作業所」の皆さんが、キレイに洗ってまた使えるようにしてくださいます。

その他、詳しい内容はパンフレットをご覧ください。


会場周辺案内

はきもの資料館にも駐車場がありますが、数が限られていますので周辺の有料駐車場を利用ください。

当日、近くで別のイベントも開催されますので、駐車場にはご注意を。

JR松永駅から会場までは徒歩5分と、電車の利用も便利です。

イベントを楽しみながら寄付しよう

平橋真代さん(リトルウイングコーヒーマツナガにて筆者撮影)
平橋真代さん(リトルウイングコーヒーマツナガにて筆者撮影)

「主婦だから、仕事があるから、と諦めたくはないんです」と平橋さんは言いました。

「だから、仕事の前に早朝アルバイトをして費用を貯め、アフリカの現状を見てきました。でも、大それたことをやっているつもりはありません。自分がやりたいと思うこと、身の丈にあったこと、今ここにいてできることをやってきているだけです。

実はこれまで『平和』という言葉を使う勇気が出なかったんです。平和は祈りながら、同時に作り上げていくものだと思うから。私の力はとても小さくて、作るだなんておこがましくて言えませんでした。

だけど、ブルーデイジーが目指すのは、平和への歩みを進めることだ、とそろそろ言ってもいいかなと思うようになりました。

会場に来てくださる方には、イベントを純粋に楽しんでほしい。来てよかった、楽しかったと思ってほしい。今ここにいてできることをしてほしい。

それが誰かの役に立って笑顔がつながっていくことこそ、ブルーデイジーの目指すものだと思うんです」

イベントを楽しみ、お金を使うと寄付につながるブルーデイジー。

あなたやあなたの周りの人の笑顔の先に、他の誰かの笑顔をつないでみませんか。

(画像提供:平橋真代さん)

ブルーデイジー

日時  :2024年11月10日(日)10:00~15:00

会場  :はきもの資料館 あしあとスクエア(福山市松永町4-16-27)

問合せ :リトルウイングコーヒーマツナガ(福山市今津町3-2-28)

URL  :Instagram


ライター(福山市)

地域コミュニティWebメディア「備後とことこ」などで活動するフリーランスライターです。男子2人の母。グルメ・観光・福祉など、幅広いジャンルの情報をお届けします。

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