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嫉妬心は、自分を成長させる方向に使っていきましょう。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


世の中には、嫉妬心が強い方が大勢いらっしゃいます。
「人から脚光を浴びたい」「人から注目されたい」「人から一目置かれたい」「人より有能でありたい」「人から褒められたい認められたい」「目立ちたい」という人です。

誰もが負けず嫌いであり、勝負ごとにおいては「負けたくない、勝ちたい」と思うものなのですが、嫉妬心が強い方は、誰かが誰かに褒められているところを見るだけで、ムシャクシャ面白くない気持ちになるのです。これは、精神的に非常に良くない状態になっていると言っていいでししょう。

嫉妬心が強い方は、たとえばFBで「いいね」をたくさんもらっている人に対しても、敵対心を燃やし、精神状態が悪いと「攻撃したい!」という衝動にかられたりします。
生まれつき性格で言えば、嫉妬心が強い人は、お父さんタイプ(エニアグラムでいうところのタイプ8)、長男タイプ(エニアグラムでいうところのタイプ7)、二男タイプ(エニアグラムでいうところのタイプ3)である可能性が高いです。

もちろん、お父さんタイプでも長男タイプでも二男タイプでも、精神状態が成長方向に向かっている人は、嫉妬心など覚えないでしょうし、間違っても、他者が脚光を浴びているという理由だけで、人をおとしめたり、攻撃するようなことはしないものです。

けれど、やっぱりお父さんタイプ・長男タイプ・二男タイプは嫉妬心が強いです。それは、他のタイプ(おばあさんタイプ、お母さんタイプ、長女タイプ、二女タイプ、末っ子タイプ)には、想像できないくらいの激しい感情です。

少し例をあげます。
自分の勤めている会社に新人の子が入って来る。その新人が、たまたま若くて可愛らしい女の子だったりしたら、皆から当然のごとくチヤホヤされます。すると、嫉妬心が強いおばちゃんは、頭にカーッと血が昇ったりするのです。その新人を見ただけで、イライラムシャクシャし、新人をいじめたくなったり意地悪したくなったりして、そして実際に嫌がらせをしたりします。「ふん、なによ!」ってな感じです。

また、新人が可愛らしい子でなかったとしても、若くはなかったとしても、女の子ではなかったとしても、やっぱり新人は物珍しさも手伝って、皆から注目を浴びたりします。嫉妬心が強い人は、それだけで、もう面白くないのです。それで、やっぱり落ち着かないイライラした気になるのです。

もうひとつ例をあげます。
有名人や芸能人に嫉妬する人も少なくないです。有名人や芸能人がどれほど脚光を浴びても活躍しても、基本、自分には関係のないことです。そう、その有名人や芸能人が、どのような賞を取ろうが、どのくらいお金を稼ごうが、どのくらい有名になろうが、どのくらいファンがいようが、自分の生活や人生には全く関係のないことです。にも関わらず、なんかムシャクシャする。面白くない気持ちになる…。

そして、その有名人や芸能人が不祥事を起こすと、手を叩いて喜ぶ。テレビのワイドショーを観て、「ふん、ざまあみろ」と思ったりします。全くくだらないことです。非常に、非生産点的なことだと思います。

もうひとつ例をあげます。
自分の奥さんが、自分の子どもを褒めただけで機嫌を損ねる旦那さんがいます。自分の子どもを褒められた瞬間に、「俺はぁ、俺はどうなんだぁ?」と、奥さんに詰め寄るのです。そう、自分の我が子に、対抗心を燃やすのです。非常に恥ずかしいみっともないことです。自分の子どもが褒められたのなら、「自分が良かった、自分の子育てが良かった、自分が褒められた」と感じればいいところを、とてもそうとは思えないのです。「俺が俺が…」となってしまうのです。私は、なんて幼稚なのかと思ってしまいます。でも、精神状態が後退しているお父さんタイプ・長男タイプ・二男タイプ人は、どうしても、その気持ちを払拭することが出来ません。

もうひとつ例をあげます。
私(竹内成彦)は、どちらかと言うと、無名なカウンセラーです。平々凡々な心理臨床家です。日々、コツコツと、地道にカウンセリングをやっている心理カウンセラーです。

でもそのいっぽうで私は、心理臨床家として26年を超える経験と実績を持っており、全国で講演会もし、チャンネル登録者数が3万名を超えるユーチューバーであり、本も20数冊出しており、ヤフーニュース記事を書いている者ですから、ときに知らない人(特に売れないカウンセラー)から、猛烈な嫉妬心を燃やされます。そして実際に攻撃されます。事実無根の誹謗中傷を浴びることもあります。

そういうことは、本当に無駄に心を削られる馬鹿らしいことだと思います。そんな私は、あるとき、悩みに悩んで、あるコーチングのコーチに相談しに行ったことがあります。すると、そのコーチは、「竹内先生は、雲の上の存在というよりは、雲から足を出している、雲の下にいる存在ですからね、ちょうど足を引っ張りやすい位置にいるのがいけないんじゃないでしょうか? もう、よっぽど突き抜けて、雲の上の存在に行ってしまえばいいのではないですか?」と言われました。

正直、私は嫉妬心の強い人から妬まれないよう、日々、気をつけながら生きています。こんなことに労力を使うのなんて、非常に馬鹿らしいと思いながらも、攻撃を受けるのが怖くて、なかなかやめられません。

ここで嫉妬心の強い人に、強く申し上げたいことがあります。
それは、「嫉妬心というものは、非常に強いパワーになり得る」ということです。

誰かが成功している、誰かが脚光を浴びている、誰かが褒められているということで、どうぞ自分の心をザワつかせないでください。「チクショー」という思いが湧いてきたら、その力を、自分を向上させる方向に使っていってください。そう、嫉妬心というものは、強烈な前進力に変えることが出来るのです。
私は、あなたが、地道な努力をして、もっと高みにあがられんことを心から祈っています。どうぞ毎日を、心健やかに生きていってください。


というわけで、今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。


      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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