【鎌倉市】今から始めるごみの減量!アイディアをシェアして資源を循環「鎌倉サーキュラーアワード」
年末の大掃除で、たくさんのごみが出たご家庭も多いのではないでしょうか。家がスッキリして気持ちが良い反面、「こんなにも不用品があったのか…」とその量に驚いた方もいるかもしれません。実は、12月は1年の中で最もごみが多い月だそうです。
生活において、ごみを完全になくすことはできませんが、ごみを出さない工夫をしたり、繰り返し使えるものを活用したり、私たち一人ひとりの行動がごみを減らすことにつながります。
2025年は、ごみ焼却施設「名越クリーンセンター」の稼働停止によって、さまざまな影響が及ぶことが考えられます。
でもどうやったらごみが減るの?もっと効率のいい方法はないの?新しいやり方があったらやってみたい!という方に、おすすめのコミュニティがあります。
鎌倉市は、ごみのリサイクル率が10万人以上50万人未満の都市で5年連続1位という循環型都市。
令和4年度は56.3%というリサイクル率で、全国でもトップレベルの水準です(全国平均19.6%・環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」より)。
さらに、ごみの減量・資源化を進めるため、2024年6月~8月に、市民・事業者・起業家からアイディアを募る、第1回「鎌倉サーキュラーアワード」が行われました。
「鎌倉サーキュラーアワード」とは?
「鎌倉サーキュラーアワード実行委員会」は、田中浩也慶應義塾大学SFC環境情報学部教授(COI-NEXT慶應鎌倉拠点プロジェクトリーダー)が実行委員長を、松尾崇鎌倉市長が総合審査員長という、産官学民が協働して企画・運営する組織です。
サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは、“そもそもごみを発生させないこと”を目的とした、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の進化版とも言える経済の仕組み。
一人ひとりが「循環者」になれるまちづくりへ向けて「社会でまわす、地球にかえす、未来へのこす」というビジョンに基づき、アイディアやその取り組みを募ったそうです。
・「市民部門」家庭から出るごみの持続的な減らし方のアイディア
・「スタートアップ部門」サーキュラースタートアップ企業のビジネスプラン
・「事業者部門」事業系ごみを持続的に減らしている活動
この3部門より募集が行われ、市民部門(応募数61件)、事業者部門(応募数31件)、スタートアップ部門(応募数25件)計117件ものアイディアが寄せられ、その中から、ごみ減量・資源化のアイディアや取り組みが10月に表彰されました。
参考:循環者になろう(外部リンク)
リスペクトと応援の心でつながる場
表彰にとどまらず、先日「鎌倉サーキュラーフレンズ・ギャザリング 〜5分ピッチからアイディアを繋げてみようの会〜」が、面白法人カヤック ぼくらの会議棟(鎌倉市御成町4−31)にて行われました。
お家で真似したくなるアイディア、遊びがもたらすイノベーション、かまくらスチールカップやゴミフェス532の活動など、斬新なアイディアやユニークな取り組みに対して参加者は熱心に耳を傾け、時折歓声が上がるなど、大いに盛り上がりました。
その中で特に私が魅かれたのは、市民部門銀賞に輝いた「家庭用コンポスト&管理デバイス『みえるん』」。
燃やすごみ全体の約4割(※)を占める生ごみの削減を目的としたデバイスで、センサーによってコンポストの土の中の様子を可視化するものだそう。コンポストを始めたばかりの私自身、これは欲しい!と思ったアイテムです(※令和5年度鎌倉市家庭系ごみ組成調査より)。
yuka gohanさんのごはんは、身体が喜ぶやさしい味わい。
地域共通のリユース容器Meglooを使い、食べ残しなし。食後はアルカリイオン水と残布で拭き取り、もちろん、ごみゼロです!
ごみの減量は個々の努力だけでは限界がありますが、みんなと協力して行うことで、楽しさや達成感が倍増すると実感しています。
重要なのは、“自分ごと”として捉え、小さな一歩から始めることではないでしょうか。
「鎌倉サーキュラーアワード」は、今後も継続して開催を予定されているそうです。
ぜひ、「循環者になるまち」に向けて、その一歩を踏み出してみませんか?
*掲載時の内容です。変更の可能性がありますので、ご利用の際はSNSの最新情報をご確認ください。