この「新記録」は異例の今シーズンならでは!? パドレスが「4試合連続グランドスラム」
サンディエゴ・パドレスの選手が、8月17日~20日に4試合続けてグランドスラム(満塁本塁打)を記録した。それぞれの試合で、フェルナンド・タティースJr.、ウィル・マイヤーズ、マニー・マチャド(写真)、エリック・ホズマーが打ち、パドレスはツイッターのアカウントを「サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)」から「スラムディエゴ・パドレス(Slam Diego Padres)」に変えた。
同じチームの選手による4試合連続グランドスラムは、同じ選手を含むか含まないかを問わず、史上初のことだ。3試合連続も、過去4度だけ。ナ・リーグのチームは、1895年6月15日~17日のクリーブランド・スパイダースしかない。他の3度は、1978年4月7日~9日のミルウォーキー・ブルワーズ(当時はア・リーグ)、1993年8月10日~12日のデトロイト・タイガース、2006年6月23日~25日のシカゴ・ホワイトソックスだ。
いつもどおりのシーズンであれば、この新記録は生まれなかったかもしれない。ストリークの3試合目にマチャドが打ったのは10回裏。サヨナラ・グランドスラムだった。
特別ルールとして、今シーズンはタイブレイクが採用されている。延長戦に入ってからのイニングは、いずれも無死二塁からスタートする。同点でボトム・イニング(裏)を迎えた場合、二塁にいるオートマティック・ランナーが生還すれば、試合は終わる。アウェーのチームからすると、その走者が三塁に達した後は、塁を埋めた方が相手の得点を防ぎやすい。本塁でフォース・アウト(封殺)にできる。塁を埋めるために敬遠四球で歩かせるとは限らないが、無理をして勝負する必要もない。
マチャドがグランドスラムを打った10回裏は、送りバントで1死三塁になり、続く2人がいずれもフルカウントから四球で出塁した。この試合において、パドレスの選手が満塁の場面で打席に入るのは、マチャドが最初だった。
タイブレイクからのグランドスラムは、マット・オルソン(オークランド・アスレティックス)に続く2人目。こちらも、サヨナラ・グランドスラムとなった
昨シーズン、ホーム・チームの選手による延長戦のグランドスラムは1本だった。2018年は2本、2017年は4本、2016年は0本、2015年は1本だ(いずれもサヨナラ・グランドスラム)。
なお、オルソンのグランドスラムについては、こちらで書いた。