各球団最後の「30-30」。この球団は99年ぶりに達成者現る!? 50試合以上を残して20ー20到達
8月8日、セドリック・マリンズ(ボルティモア・オリオールズ)がシーズン20本目のホームランを打ち、すでに記録している21盗塁と合わせて、20-20に到達した。
この日は、オリオールズのシーズン110試合目。まだ50試合以上が残っている。オリオールズの勝率は.350にも届かず、ポストシーズン進出の可能性は限りなくゼロに近いので、マリンズが30-30(サーティ・サーティ)を狙っても、そうするかどうかはさておき、構わない状況だ。
これまでにオリオールズで30-30を達成した選手は、1人しかいない。それも、99年前のことだ。セントルイス・ブラウンズ時代の1922年に、ケン・ウィリアムズが39本塁打と37盗塁を記録した。ナ・リーグとア・リーグの球史において、30-30の達成者は延べ64人いる。ウィリアムズはその1人目だ。ちなみに、2人は1956年のウィリー・メイズ。ニューヨーク・ジャイアンツで36本塁打と40盗塁を記録した。
40-40を含む、各球団最後の30-30は以下のとおり。その後の「ブランク」は、達成者がいる22球団のなかで、オリオールズがずば抜けて長い。
達成者がいない8球団のうち、サンディエゴ・パドレスは、今シーズン、1人目が現われてもおかしくない。現在は故障者リストに入っているものの、フェルナンド・タティースJr.が31本塁打と23盗塁を記録し、マリンズよりも30-30に近い位置にいる。
タティースJr.とマリンズの2人以外に、現時点で15-15に到達しているのは5人。18本塁打&22盗塁のトレイ・ターナー(ワシントン・ナショナルズ/ロサンゼルス・ドジャース)、24本塁打&17盗塁のロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)、20本塁打&17盗塁のボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)、37本塁打&15盗塁の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、15本塁打&17盗塁のトレバー・ストーリー(コロラド・ロッキーズ)がそうだ。
アクーニャJr.は故障でシーズンを終えていて、あとの4人も30-30は厳しそうだが、ビシェットが達成すれば、史上2組目の親子となる。父のダンテ・ビシェットは、1996年にロッキーズで本塁打と盗塁を31ずつ記録した。ボビー・ボンズとバリー・ボンズの親子は、どちらも5度達成。他に30-30が3度以上は、4度のアルフォンソ・ソリアーノと3度のハワード・ジョンソンだけだ。