インパクトを求めてたどり着いたのは超激辛メニュー。辛さだけじゃない、薬膳もある両極端を楽しめるお店。
博多駅から徒歩圏内
博多駅の博多口を出て徒歩数分。裏路地のマンションの1階に黄色い建物の中華料理屋さんがある。「陽華楼」というお店は創業50年を迎えようとする老舗。もちろん中華料理が美味しいのだが、ある名物メニューでマニアの中では聖地とも呼ばれ、カリスマとも崇拝される人気店なのです。
殺人担々麺
その名物メニューがこれ、「殺人担々麵」。なんとも物々しいネーミング。店前の看板や店内にもこのように大々的にアピール。間違いなくお店のイチオシだろうと思いますが、この名物メニューが「陽華楼」一躍有名にし、多くのメディアにも登場しながら、全国の激辛マニアが訪れる聖地ともいわれています。
この横に吹き出しで書かれた「かかってこいやー!」が、挑戦したくなる激辛マニアの心をくすぐります。
注文するにあたり注意書きがあります。読むだけでヤバそう、そう思ってしまう。「殺人ひとつ!」や「殺人お待たせしました!」なんて声がお店で飛び交うと、なんとも物騒だと思ってしまうかもしれない。
もともとは中華料理をメインに薬膳担々麺を提供していたとのこと。そこにお客さんから「辛いものを」というリクエストがあり、どうせやるなら他の店とは違うインパクトを、ということで辛さを追求したどり着いたのが、この「殺人担々麵」という超激辛メニューだそうです。
もう十数年提供しているという名物メニューは、現在も激辛マニアやラーメンマニアが日々求めて訪れるという名店。話題性だけではなく、店内もシックでオシャレな佇まい。綺麗な居心地の良い空間です。もちろん、辛さがなく健康的な薬膳担々麵や麻婆豆腐も人気のようで、辛いの苦手な方でもゆっくりいただけるお店です。
さて・・・実食!
やってきました、殺人担々麵。一瞬、普通の担々麺かと思いますが、レンゲに真っ赤な薬味が。ベースは薬膳担々麵のようで、薬味に触れずにいただくと、ゴマの風味良く濃厚でまろやかで、少し甘みすら感じる美味しい担々麺です。
横から見ると、シャキシャキのもやしがこんなにたっぷり。豚骨をベースにしているらしく、肉味噌との相性も良く、コク深く味わい深い担々麵です。激辛薬味を溶くまでは・・・。
このレンゲの激辛薬味を溶いていくと、辛さが一気に広がります。唐辛子の刺激がグッと伝わりますがこれがまた美味い。ただ辛さを感じるだけでなく、ベースのスープの旨味が薬味と見事に交わって、辛いのだけど美味い。食べ進めると、滝汗となる刺激ですが、これが激辛マニアにはたまらないのでしょう。
モチモチ食感で、ツルツルっとのど越しも良い太麺。もちろん美味しいのですが、辛さが麺を巻き込み、そしてトッピングのもやしも巻き込んでいく。とにかく辛いのですが、食べ進めてしまう美味しさ。これがクセになりそう。
辛いといえどスープは完食。激辛好きなら後にはひけません(笑)。でもほんとに何度も言いますが、辛いけど美味しい。
ボックス型のテーブル席も綺麗です。壁にも大きく貼られた殺人担々麵の文字。しかし、辛いの以外も注文するお客さんも数多く。もともと中華メニューが美味しいお店ですからね。
通り沿いにの看板にも殺人担々麵と書かれています。しかし、現在はそれを上回るメニューが。ギネスに認定された世界一の辛さ〈キャロライナ・リーバー〉を使用した「死神担々麺」、さらにはその2倍の辛さという現在世界一辛い唐辛子の〈ペッパーX〉を使用した「X-麺」もあるという。どちらも入手困難な薬味だそうですが、いただくのは自己責任で。いつでも激辛マニアの命知らずを求む、そんなお店にぜひチャレンジしてみては。
陽華楼
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目7−3 皐月マンション博多 1F
営業時間:11時00分~14時00分
17時30分~21時00分
定休日:土・日
(第一土曜日は昼のみ営業)
アクセス:博多駅より徒歩7分
駐車場:近隣有料
公式HP:youkarou.com