東京は1日で、5月並み初夏から1月並み真冬へ劇的乱高下
初夏と真冬を分ける前線が通過へ
これからわずか1日か2日で、日本付近の季節は初夏から真冬へと劇的に変化し、気温はまさに乱高下状態となりそうです。その乱高下をもたらすのは上図にあるように日本付近を通過する前線です。この前線の南側は平年より10度から15度も高い春本番から初夏の空気がある一方、前線の北側には冬の寒気があって、前線が通過するとともに劇的に入れ替わる見込みです。
1日で15度も劇的気温急降下
上図は関東地方における上空500メートル付近の気温の変化と降水現象の予想です。あす20日(火)午前9時には東京付近まで15度以上の暖気が流れ込んでいて、これは5月下旬並みの暖気に相当します。ところがあさって21日(水)午前9時には北東からの冷たい空気が流れ込み、東京付近は2月並みの1度程度と、わずか1日で約15度も劇的に急降下する予想です。
またあさって21日(水)18時には降水域が関東地方を覆いますが、雪が交じる可能性のある0度以下の寒気が内陸や北部に予想されていて、場所によっては、冷たい雨に少し雪が交じるような所が出てくるかもしれません。
5月並み初夏から1月並み真冬へ
東京の気温変化でみてみると、あす20日(火)正午の気温は22度の予想で、これは正午の平年値としては、ゴールデンウィークを通り越して、5月中旬並みの陽気に相当します。ところがあす夕方以降は、風向きが北東に変わるとともに気温が急降下し、あさって21日(水)にかけて、ほぼ右肩下がりの状態となるでしょう。あさっての午後は平年を下回るまさに真冬並みの寒さとなりそうです。
あさって21日(水)帰宅時間は凍えるような冷たい雨
上図はあさって21日(水)の帰宅時間、午後9時の雨やみぞれ、雪の予想です。群馬や栃木の北部は雪となり、平野部では雨の所が多い予想ですが、気温は5度を下回り、北風も吹くため、凍えるような冷たい雨となるでしょう、寒気が予想よりも強まれば、さいたま以北を中心に、平野部でも雪の交じる可能性もある状態です。
しばらくは真冬モードに
あさって21日(水)にかけて、気温が劇的に乱高下した後は、しばらく南からの暖気の流れ込みは弱まり、北からの寒気の影響を受けやすい場が続くでしょう。寒気がもっとも強まる3連休の頃は、南からの降水域のかかり具合によっては、東京都心でも雪が降る可能性があります。また3連休を過ぎても寒気優勢の場は変わらず、ほぼ平年並みの寒さが続くため、少なくとも2月いっぱいは春の気配は姿を消すことになりそうです。