台風3号の暖湿流で、本州付近も連日”ゲリラ雷雨”予想、花火大会懸念
台風3号は石垣島に最も接近中
大型で非常に強い台風3号は最盛期の状態で、石垣島に最も接近しています。きょう24日(水)午前9時現在、中心気圧945hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルとなっていて、今夜にかけて、与那国島に最も接近する見込みです。八重山地方は、暴風、高波、高潮、大雨に厳重な警戒が必要で、今夜にかけて、線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まるおそれもあります。
台風3号は、今夜以降、台湾を通過し、あす25日(木)には、中国大陸南部に上陸する見込みです。このため、沖縄以外は直接の影響はないと思いますが、台風3号から遠く離れている本州付近でも、周辺の暖湿流の影響で、非常に不安定な天気が続き、連日、雷雲が発生しやすく、いわゆるゲリラ雷雨に見舞われる可能性があり、要注意です。
沖縄以外にも活発な雨雲が広がる
雨脚が強まっているのは、台風3号の雨雲が広がっている沖縄だけではありません。台風3号周辺の暖かく湿った空気が本州付近にも流れ込み、また日本海には上空に寒気が入っているため、九州北部や北陸などで、激しい雷雨となっています。また北海道は北上している梅雨前線の影響で、大雨となっています。
暖湿流が次々と本州付近へ
上図は暖湿流(暖かく湿った空気)と風の予想を表したものです。台風3号に伴う猛烈な風の渦巻きは、あす25日(木)には、中国大陸へ移動するのが分かります。一方、太平洋高気圧からの暖湿流がこのところ毎日本州付近に流れ込んでいますが、それに輪をかけるように台風3号周辺の暖湿流も週末にかけて、南から本州付近に次々と流れ込む予想です。
連日、雷の発生確率がかなり高い
暖湿流の影響で、本州付近は非常に不安定な天気が続き、発雷確率(雷の発生する確率)をみても、連日、高い予想が続きます。特に関東地方では、内陸を中心に、75%以上の極めて高い確率の日も多く、特にゲリラ雷雨に対して、要注意といえます。また27日(土)は昼過ぎの確率までが発表されていて、夕方まで発表されると、再び茶色の75%以上の確率が出現すると思われます。
連日、雷の予報で、花火大会は要注意
関東から九州にかけての予報をみても、非常に雷マークが目立つ予報となっています。特に週末にかけての関東地方は、午後から雷雲が発生、発達しやすく、いわゆるゲリラ雷雨に連日、見舞われる可能性があります。
週末は隅田川をはじめ、大きな花火大会が目白押しですが、夕方以降、急激に雷雲が湧き立ち、一転、ゲリラ雷雨に見舞われる事態も想定内といえます。ただどこで発生するかを予想するのは至難の業ですから、雨対策、雷対策を十分にして、お出かけになった方がいいでしょう。もちろん、暑さ対策も必要です。