台風3号由来の暖湿気が東北へ流れ込む計算、少なくとも週明けまでは大雨に厳重警戒
台風3号は大陸で弱まる見込み
おととい24日(水)、非常に強い勢力で石垣島などに最も接近した台風3号は、その後、台湾を通過し、中国大陸へ上陸しました。きょう26日(金)午後3時現在、大型の台風ですが、暴風域はなくなり、次第に衰弱してきています。このあとは大陸奥地へ進み、あさって28日(日)までには熱帯低気圧に変わる予想です。
この進路だけをみていると、このあと日本へは大きな影響はないかとも想像できますが、ところが台風3号が持ち込んできた際立った暖湿気が大回りで、日本付近に流れ込んでくる計算ともなっているため、間接的な影響が出るおそれがあります。
台風3号由来の暖湿気が大陸回りで日本へ到達か
上図は暖湿流の予想ですが、大陸に広がる台風3号周辺の際立った暖湿流が週末から週明けにかけて、朝鮮半島付近から日本付近へ到達する計算となっています。この流れ込みは少なくとも30日(火)頃までは続く見込みで、日本海からの暖湿流が到達する東北の日本海側を中心に、断続的に雨雲が発達するおそれがあります。
週明けまで断続的に大雨か
上図のように、暖湿流に伴って、活発な雨雲が発生し、東北日本海側を中心に、次々と流れ込む予想です。流れ込む暖湿気は、ここ数日、東北に記録的な大雨をもたらした暖湿気とほぼ同等で、雨雲の発達具合によっては、非常に激しい雨や猛烈な雨が降ってもおかしくない状況になると思われます。
東北は少なくとも30日(火)頃まで大雨に
今後の予報をみると、秋田や山形は来週中頃まで傘マークが並んでいて、気象庁からは30日(火)までは大雨となる見込みと発表されています。大雨が降るとさらに被害が広がるおそれがありますが、大きな災害の発生した地域では、今後少ない雨でも重大な災害が発生するおそれがあり、雨が小康状態になっていても、全く安心できない状況が続いてしまいそうです。引き続き、厳重な警戒をお願いします。
一方、関東から九州にかけては猛烈な暑さが続くでしょう。太平洋高気圧が強まる西日本を中心に体温並みの猛暑が続き、40度に迫るか、あるいは40度を上回るような気温が出現してもおかしくありません。大雨と熱中症に厳重な警戒が必要です。