台風3号の暖湿気が本州付近にも到達へ、週末はいったん危険な猛暑が和らぐ見込み
石垣島などは大荒れ
大型で強い台風3号は、石垣島の南海上を北上中です。きょう23日(火)正午現在、中心気圧965hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートルとなっていて、あす24日(水)正午にはさらに発達し、中心気圧940hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルの最盛期の状態で、石垣島などに最も接近する見込みです。
過去に強い台風が幾度となく襲来している先島諸島とはいえ、今回の台風3号はかなり手強い危険な台風となりそうで、あす(水)24日は、最大瞬間風速65メートルという一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。きょう23日(火)の明るい内に台風対策を行い、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど、猛烈な風に厳重な警戒が必要です。また高波、高潮による浸水や冠水、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも厳重に警戒してください。
台風3号が大陸方面へ西曲がりに進んでいくのは、日本付近の太平洋高気圧が強く猛暑型のコースともいえるものですが、今回は台風3号の東側に広がる暖湿気が暖湿流として、本州付近へ流れ込んでくるため、週末にかけて、猛暑はいったん、和らぐ予想です。
暖湿流が本州付近にも到達へ
上図は、雨雲の予想ですが、26日(金)夜の段階で、台風3号は中国大陸へ上陸しているとみられます。一方、台風3号の東側に広がる暖湿気が雨雲となり、西日本へと流れ込んできている様子がわかります。その後、27日(土)夜にかけて、東日本へもこの暖湿気が到達するため、週末にはいったん猛暑の和らぐ所が多くなるでしょう。ただ激しい雨が降りやすくなるので、猛暑は和らいでも安心というわけではありません。
週末は猛暑が落ち着くも、来週再び復活へ
上図のように、26日(金)頃までは、関東など東日本を中心に35度以上の猛暑が続きますが、週末は雲が広がって、傘マークがなくても、にわか雨が降りやすくなり、週明けにかけて、猛暑日の所は少なくなるでしょう。とはいえ、30度は軽く超え、湿気もかなり多いため、熱中症に警戒が必要な状態は続きそうです。
なお、台風3号が持ち込んできた暖湿気の影響が小さくなる来週の半ば以降、8月とともに再び猛暑が復活し、東京は36度、熊谷は38度などの予想が出されています。当面8月上旬にかけては、関東から九州では危険な暑さが続く見込みです。