ビタミンB12が不足すると貧血に?-貧血は鉄不足だけじゃなかった…?
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「ビタミンB12」と「貧血」の関係を解説していきます。
今回の目次
- ビタミンB12の働き
- 貧血はなぜ起こるの?
- ビタミンB12と貧血の関係
- ビタミンB12には「胃」も大切?
- その他の色々な貧血
【1】ビタミンB12の働き
ビタミンB12は、DNAの合成を助け、赤血球の産生に必要不可欠となります。
また、神経の働きやタンパク質(アミノ酸)代謝などにも関わります。
ちなみにビタミンB12は、しじみ・筋子・のりなどに多く含まれています。
【2】貧血はなぜ起こるの?
酸素は「赤血球」に含まれるヘモグロビンと結合して運ばれます。
そのため、赤血球やヘモグロビンが不足すると、酸素の運搬能が低下して、貧血が起こります。
そして、赤血球は骨髄でいくつかの過程を経て成熟します。
その過程で、ビタミンB12や葉酸といったビタミンが必要になります。
【3】ビタミンB12と貧血の関係
ビタミンB12が不足すると、赤血球が通常よりも大きな形(巨赤芽球)となってしまい、正常に酸素の運搬ができません。
また、アポトーシスといって巨赤芽球は死滅をしてしまうものもでてきます。
このようにして起こる貧血を「巨赤芽球性貧血」といいます。
【4】ビタミンB12には「胃」も大切?
ビタミンB12は、胃で分泌される「内因子」と結合して吸収されます。
そのため、胃の機能が低下すると、ビタミンB12の吸収が低下して貧血が起こりやすくなります。
胃の機能は、加齢とともに低下しやすいですが、塩分の摂り過ぎ、お酒の飲み過ぎ、喫煙、ストレスも悪影響を与えます。
【5】その他の色々な貧血
貧血の中でもっとも一般的なものは「鉄欠乏性貧血」です。
鉄が不足すると、ヘモグロビンの合成が低下するため、酸素の運搬能が低下し、貧血が起こります。
また、腎機能が低下することによって起こる「腎性貧血」もあります。
腎臓から分泌される「エリスロポエチン」は赤血球の産生を促進する役割があるため、不足すると貧血が起こりやすくなります。
この他にも溶血性貧血や再生不良性貧血がありますが、今回は「ビタミンB12」との関係を解説しました。
今回の内容は下の動画でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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