暑すぎると植物は成長しない?気温30度超えでもグングン育つ植物を植える
梅雨明けまでもう少し、今年の夏も暑そうです。最高気温が30度を越え、夜温も25度を越えてくると、たくさん咲いていた花の数が減ったり、管理する方も暑すぎて植物のメンテナンスをするのが大変になりますね。
夏、暑くても生き生きしている植物
高温で乾燥に強い植物。上の画像の中では、セロシア、千日紅、コキアは暑くてもよく育ちます。画像を撮影した当時、高校生だった娘との会話から、植物の生命活動である光合成には3つの種類があることを知りました。
多くの植物はC3植物に属するのですが、C4植物と呼ばれる植物は乾燥、高温、強い日差しのもとで、よく成長するということでした。では、どの植物がC4植物なの?と調べてみたところ、代表的な植物はサトウキビ、アワ、ススキなどでした。園芸品種でC4と特定されているものは少なかったのですが、コキアはC4植物でした。
C4植物
C4植物について、ここでは詳しくは説明しませんが、光合成をするのに必要な光の強さは植物によって違うということです。ガーデニングでもシェードガーデンには日陰向きの植物を植えますね。それとは逆に日なた向きの植物というのがありますが、日なた向きのC3植物は光が強ければ強いほど良い、というわけではなく植物によって効率よく光合成ができる光の量がある、ということです。
C4植物はC3植物に比べて、より強い光で光合成が可能で、光合成をするのに適した気温も高い植物です。ただし、逆に低温には弱い、ということになります。
高温、乾燥に強いを育てる
高温、乾燥に強いという条件を考えると、C4植物は熱帯地方で育つ植物に多いということになります。トウモロコシやサトウキビはイネ科、その科に属するすべての植物がC4植物ではありませんが、他にヒユ科、スベリヒユ科、トウダイグサ科などに見られます。園芸品種は非常に多いので、どれと特定するのは難しいですが、購入する際に原産地や何科の植物なのかを調べて育ててみるのもよいと思います。
暑さにとても強い、おすすめ植物
暑さ、乾燥に強い植物を植えておけば、真夏の作業は軽減されますのでいくつかご紹介します。
◆ ポーチュラカ ◆
ラベルにも『暑さ乾燥に強い』とあります。花は1日花ですが次々に咲きます。
こんな可愛いポーチュラカもあります。ポーチュラカマジカルキューティー
◆ マツバボタン ◆
ポーチュラカとマツバボタンの違いは葉の形状です。どちらもスベリヒユ科の植物です。
八重咲き品種もあります。グランドカバーにいかがですか。
◆ コキア ◆
高さも出ますのでひとつ植えると立体感が出せます。モフモフした木のようで、お花は小さく目立ちません。
秋になると紅葉して綺麗です。ホウキグサ、ホウキギとも呼ばれ、完全に枯れるとまるでホウキのようです。こぼれ種からの発芽も多いので、翌年大量に発芽していたら小さいうちに抜いておきます。
◆ ハゲイトウ ◆
真夏にぴったり、花は目立ちませんが派手な葉が目を引きます。
◆ センニチコウ ◆
植え込み初期は水切れしないように管理しますが、乾燥に強い植物なのでお水のやりすぎで多湿にならないようにします。
最近の夏の天気は植物にとっても大変厳しく、より強い植物が求められていると感じます。最低限のお世話で済む植物をうまく利用してみてください。