創業昭和21年のもつ焼きの名店『宇ち多゛』が新たに缶チューハイを出す理由とは
愛飲家から「大人の遊園地」とも称されるほど、安く飲める酒場が集う東京・京成立石エリア。その中でも、連日多くの人が行列に並ぶ昭和21年創業の老舗酒場『宇ち多゛(うちだ)』はご存じだろうか。
2020年には宝焼酎より「焼酎ハイボール<立石宇ち多゛のうめ割り風>」が発売され、以来「自宅でも『宇ち多』の雰囲気が楽しめる」と東京以外の人々にも人気を博している。
ことし9月3日、新たに今度はブドウ風味を楽しむことができる「焼酎ハイボール<立石宇ち多゛のぶどう割り風>」が数量限定で発売されるということで、『宇ち多゛』の3代目となる内田朋一郎さんに話をうかがいました。
新商品「ぶどう割り」開発の背景
「焼酎ハイボール<立石宇ち多゛のうめ割り風>」が誕生したのはいまから4年前。なぜこの商品が生まれたのだろう。
内田朋一郎さん(以下:内田さん)「地元の葛飾区で何か地域貢献をしたいという思いがあったんです。葛飾区の『子ども食堂』に対して何かできないかと考えていたところ<宇ち多゛のうめ割り風>を作ってその売り上げの一部を寄付しようということになったんです」
内田さん「発売以来、この商品は東京以外に住んでいる方々が『自宅で宇ち多゛の雰囲気を味わえる』ということで、多くの方に支持されるようになりました。特に、地元に来られない方々が『ジェネリック宇ち多』と呼んで楽しんでくださっているのは、とても嬉しいことです」
個数限定で登場する<ぶどう割り風>とは
今回、新たに9月3日に個数限定で発売される<宇ち多゛のぶどう割り風>が発売。どのような経緯で開発が進められたのだろう。
内田さん「今年の1月から商品開発を始めました。開発にあたっては何度も試作を繰り返し、『宇ち多゛』の独特の雰囲気を再現できるような味わいを目指しました。特にシロップは自社で独自に開発し、現在お店で出しているぶどう割りとは異なる風味に仕上げているので、そのあたりも楽しんでみて欲しいです」
試作を重ねてたどり着いたこの限定商品をどのように楽しんで欲しいのだろう。
内田さん「個人的には氷を入れて冷たくして飲んでもらうのがおすすめです。ただ、氷を入れると飲みやすくなりすぎて、ぐいぐい飲んでしまうので、飲みすぎにはご注意ください(笑)。甘すぎず、辛口感を残した仕上がりになっているので、食事と一緒に楽しむのにもぴったりです。特に、芳醇な葡萄の風味がしっかりと感じられるので、どんな料理とも相性が良いですね」
今回の商品開発で特にこだわった点について聞いてみた。
内田さん「風味とデザインの両立です。ブドウの甘みを引き出しつつも、甘すぎないバランスを取るのに苦労しました。商品のパッケージデザインについても、『宇ち多゛』のブランドをしっかりと感じさせるものに仕上げています」
昭和21年創業からずっと同じ場所で営業を続ける『宇ち多』さんに地域貢献という点では、具体的にどのような活動をされているのか教えていただいた。
内田さん「子ども食堂への支援はもちろんのこと、その他にも葛飾区内での食料配布など、さまざまな形での支援活動を行っています。例えばカップ麺を数百食単位で配布したり、単発的なイベントにも参加しています。これらの活動を通じて、少しでも地域の方々のお役に立てればと思っています。また、これからも子ども食堂への支援を継続し、地域社会に貢献できるよう努めていきたいと考えています」
内田さん「今後も、『宇ち多』の味を全国の皆さんに楽しんでいただけるよう、新しい商品開発にも挑戦していきます。また、地域貢献活動も続けていくことで、地域の皆さんにとって愛される存在であり続けたいと思います」
もつ焼き 宇ち多
住所/東京都葛飾区立石1丁目18−8
営業時間/月〜金・14:00〜19:00、土・10:00〜12:00
定休日/日曜