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RIKACOインタビュー・地球の未来や女性の生き方をテーマにしたイベントを主宰する理由

秋吉健太編集者

タレントでライフスタイルブランド『ラブ.ギブズ.ラブ』CEOの

RIKACOさんが "Mindful Life + Sustainable Living”をかかげたイベント『LOVE GIVES LOVE Gathering vol.2 (ラブ ギブス ラブ ギャザリング vol.2)』を7月19日(金)、20日(土)に東京・北青山で開催。

地球環境に配慮した40以上のウェルネスブランドのアイテムが展示販売されるほか、RIKACOさん司会のトークイベント、新しい発見に繋がる体験コーナー、保護犬の譲渡会が行われる。

「誰もが自分らしく輝けるライフスタイルを築くきっかけづくりの場」としてこのイベントを主宰するRIKACOさんに話を聞くことができた。

「常に五感を磨き続けてきた」

「自分にとって自然な流れで好きなものが見えてきたんです」とRIKACOさん。

13歳の時にタレントとしてデビュー、以来芸能界の第一線で活躍してきたRIKACOさんがこの取り組みを行うまでにどのような流れがあったのだろうか。

RIKACOさん「私が若かった頃ってSNSがなかったので、現場に足を運んで目で見て肌で感じるっていう風に常に五感を磨いてきたんですね。そこをしっかりやっていないと本当に取り残される時代だったと思うんです。私は自分の人生の中で一番大切にしていることって五感を磨くということで、いつの時代も変わっていません」

「若い頃はいつも五感で情報に触れるようにしていましたね」(RIKACOさん)
「若い頃はいつも五感で情報に触れるようにしていましたね」(RIKACOさん)


RIKACOさん「いまはTwitter(X)を見れば『ここはお洒落な人が集まっている』という情報に触れられる。私が若い頃は情報が欲しい人はファッションや音楽に敏感な人が集まっている場所へ行っていたんです。シーンを創る人たちはみんな遊ぶ場所が一緒だったから、私たちはそういう場所に直接行って、情報を一生懸命掴んでいたんですね。『どこ行けばいいんだ』『誰に会えばいいんだ』『どんなファッションが流行るんだ』みたいなことを知ることに一生懸命だった」

デジタルデトックスをしたいときは海辺を散歩することもあるのだそう
デジタルデトックスをしたいときは海辺を散歩することもあるのだそう

RIKACOさん「私は昔からそういう場所に実際に足を運んで、五感で感じることで物事がいまどうなのか、すごく明確に見えるんじゃないかと思っているんです。例えばオーガニックを選択することは地球と共に生きている私にとって大事なワードです。出産を機にこれからの地球、これからの未来の子供達のことを考えるようになり、そこを重視して物事を考えていかないといけないっていうこと思うようになりました」

「もちろんいまでも飲みに行く時は行きますよ」とRIKACOさん
「もちろんいまでも飲みに行く時は行きますよ」とRIKACOさん

RIKACOさん「20代前半で結婚するまでは外の夜の世界で大切なものを勉強していたけど、子供を産んで地球のことや自分の子供の未来を考えていく中で、これから地球や環境のことと真面目に向き合っていかないと、『この子たちの未来はどうなっていくんだろう』って考えるようになりました。それは私に与えてもらえた大きなギフトと思っています」

出産を機に子供達の未来のために地球について考えるようになったRIKACOさんだが、自分なりのこだわりがあるのだそう。

RIKACOさん「やっぱり時代と共にお洒落なものもちゃんとわかってて、自分を着飾ることだったりとか、綺麗に年を重ねていくことも大事。スマートでかっこよくて時代と共に生きているけど、日々の生活において地球の未来のことにも気をつけてるよっていうのが大事だと思うんです」

家では料理をすることが多いのだそう
家では料理をすることが多いのだそう

「だいたい家では素朴なものを食べるようにしています。あんまり濃い味付けにはしないで、素材そのものの味をおいしいと感じることが大事だと思う」とRIKACOさん。オーガニックアドバイザーの資格も保有するRIKACOさんに普段の食生活について教えていただいた。

RIKACOさん「普段の生活ではなるべく素材の味が分かるような生活をしています。家でのご飯はなるべくシンプルに素材の味を楽しむようにする。外に出たらいくらでも美味しく味付けされたものがたくさんあるし、もちろんそれを経験するのも大事なこと。先日も訪れた美味しい焼き鳥屋さんが鶏肉を薪で焼いていたから、質問していろいろ教えていただいたんですね。その時に得た知識はいつか自分で薪を使って料理するときに役立つです」

料理をする時は、先にお皿を決めてからどんな料理を作るか考える。「家で食べる時はシンプルなものが多いですね」(RIKACOさん)
料理をする時は、先にお皿を決めてからどんな料理を作るか考える。「家で食べる時はシンプルなものが多いですね」(RIKACOさん)

RIKACOさん「『薪で燻ったらこんなおいしくなるの!』という風にヒントがもらえる。盛り付け一つにしても『こんな風にお皿にちょこっと盛り付けるだけで、私が焼いた普通の素朴な鶏モモでも美味しく見えるんだ』って気づくことができる。外に出ることでそのイマジネーションが湧いてくる。私はできれば高いものも経験するべきだと思っていて、自分にとって何が大切かっていうのが見極められることが必要なんじゃないかと思うんですよね」

RIKACOさんお手製、オーガニックのアボカドを使ったスープ
RIKACOさんお手製、オーガニックのアボカドを使ったスープ

心が豊かになるための努力をしていく

RIKACOさんと言えば、その類稀なるスタイルを思い浮かべる人も多いはず。体調管理のために普段どのようなこと心がけているのだろう。

RIKACOさん「容姿については遺伝なんですよね。だからと言って私は努力してないわけではなく、自分が心地良いと思える努力はしています。リンパドレナージュをして顔が浮腫まないようにしたり、たくさんお水を飲んだり食べ過ぎたら翌日はリセットする、嫌なことがあったら次の日は何も考えないようにする。デジタル機器も使い過ぎたら3時間は触るのをやめるとか、そういうことをしています」

「『こうなりたい』っていう理想があれば人生ってそういう風になっていくと思うんです。筋トレを始めたらそういう体になるし、なりたい体になる為には何を食べるかを考えて実践することが必要」(RIKACOさん)
「『こうなりたい』っていう理想があれば人生ってそういう風になっていくと思うんです。筋トレを始めたらそういう体になるし、なりたい体になる為には何を食べるかを考えて実践することが必要」(RIKACOさん)

RIKACOさん「月に数回、ミドル世代の女性に向けた講座をやってるんですけど、来る人の中で『若い子と一緒に写真を撮りたくない』『朝起きた時に自分の顔がすごく老けちゃって鏡を見たくない』ともがいていらっしゃる人もいるんですね。でも年を取るのは当たり前だから、それを受け止めて、自分を好きになれるように努力しようよって言っているんですね。どういう自分になりたいかを明確にする。自己愛を強く、自分を愛してあげなかったら、誰が愛してくれるの?って」

「月に数回行っているセミナーでは参加者からいろんな意見が聞けて楽しいんです」(RIKACOさん)
「月に数回行っているセミナーでは参加者からいろんな意見が聞けて楽しいんです」(RIKACOさん)

RIKACOさん「私は50歳代になってからは良い意味であきらめることも大切だと思うようになりました。だからいまは思ってるほどストイックではないし、いまだって五十肩で痛いから筋トレできないからすごい腕がたるんでいるです。でもそれも認めない。自分にイラつかないでできることをやろう。筋トレは無理でも例えばピラティスだったりストレッチだったり、いまの自分でできることをやって、心が豊かになるような努力をしていればいいんじゃないかなって」

友人との外食を楽しむ様子
友人との外食を楽しむ様子

7月19日(金)、20日(土)の2日間イベント開催

RIKACOさんが主宰するイベント『LOVE GIVES LOVE Gathering vol.2 (ラブ ギブス ラブ ギャザリング vol.2)』は7月19日(金)、20日(土)に東京・北青山で開催される。

RIKACOさん「昨年1回目は本当に右も左もわからずやったんだけど、今回も新しい形で45社のブランドが集結するんで、私もすごい刺激に感じています。会場にはメディアの方達にも来ていただくので、イベントに参加されるブランドさんについても多くの方に知っていただける。その人たちの役にも立てるっていうこと」

「オーガニックアイテムと音楽と食べ物をくっつけるようなフェスをやりたいって思ったのがきっかけだったんです」とRIKACOさん。

RIKACOさん「他のオーガニックイベントとの差別化を考えた時に、私の得意分野を考えてみるとこの業界に演者として長くいるわけだから、私を慕ってくれてる子たちの中にはブランドを持って起業家になっている子たちもいるよねって気づいたんですね」

インタビューはことし4月原宿にオープンした『ハラカド』3階にある『BABY THE COFFEE BREW CLUB』で行った
インタビューはことし4月原宿にオープンした『ハラカド』3階にある『BABY THE COFFEE BREW CLUB』で行った

RIKACOさん「今回、"ボーダーレス”をテーマにしているんですが、GENKING.が彼女が自分のプロダクトを自分のブランドで発売していたりとか、シングルマザーで子供を4人育てているモデルのMALIA.も起業して自分のブランドでバリバリ働いてたりと、結構周りにそういう人がいるんですね。一人の起業家として、この業界から自分なりに道を進んでいる人たちとも一緒に何かイベントやったら楽しいねと思って声をかけたら是非一緒にそのイベントを盛り上げたいって言ってくれて。今回は40社以上の企業に出店していただけることになりました」

保護犬の譲渡会も開催

今回、会場の2階スペースではモデルの桐山マキさん主宰『Wolf Lady』による保護犬の譲渡会も行われる。

RIKACOさん「桐山マキさんはご自身でも保護犬を3頭引き取って育ててらっしゃるんですね。彼女は誰からの力も借りずに『Wolf Lady』を主宰して、これまでいろんな場所で保護犬の譲渡会をされているんですが、その姿を見て本当にすごいと思ったんです」

桐山マキさんとRIKACOさん
桐山マキさんとRIKACOさん

RIKACOさん「私も犬を飼っていて毎朝散歩したりしているんですが、その子たちがいてくれて本当に助かっているんですね。今回のイベント会場の2階が借りられることになったので、桐山さんに相談してウチのイベントで保護犬の譲渡会をやっていただけることになりました。会場には、ペットフレンドリーなグッズも多数用意します」

RIKACOさんと愛犬のグリちゃん
RIKACOさんと愛犬のグリちゃん

女性のための体験会も開催

RIKACOさん「今回ちょっとした体験コーナーも作っていて、例えば女性に向けては骨盤底筋を鍛えられる椅子を用意するのでその椅子に座って体験してもらったり。伝えることがすごく大事だから。女性が生きていきやすい世の中になっててほしいという思いがすごくあって、実際に見て知って触れてほしいと思っています」

RIKACOさんが出演するトークイベントも

7月19日(金)、20日(土)に東京・北青山で開催されるイベント『LOVE GIVES LOVE Gathering vol.2 (ラブ ギブス ラブ ギャザリング vol.2)』の会場では、両日ともRIKACO さんのトークイベントも行われる。

RIKACOさん「アースフレンドリーなアイテムを取り扱う40社以上の出店があるんですが、このイベントに出展いただいたみなさんの想いをはじめ、地球のために何ができるか未来に繋がる話をしたいと思っています」

女性が生きていきやすい世の中になってほしい

イベント開催中は2日間とも会場にいるというRIKACOさんに、来場者にはこのイベントをどのように楽しんで欲しいのか尋ねてみた。

RIKACOさん「いまの時代、選択肢がたくさんあって企業も消費者もお互いに選べる時代になっていますよね。このイベントでは地球の未来や女性の生き方について考えている企業がたくさん集まるので自分の目で確かめて、自分に合うものに出会ってほしい。自分なりの目線の生活があって、自然との調和とか生活の中で自分ができることに取り組むことの大切さをちょっとずつ伝えていくことが大事なんじゃないかなと思っています。特に女性にとって、これからもっと生きやすい世の中になってくれたらいいなって思ってます」

 
 

LOVE GIVES LOVE Gathering vol.2 (ラブ ギブス ラブ ギャザリング vol.2)

主催者: RIKACO (株式会社 ラブ.ギブス.ラブ)

開催日:7月19日(金)15:00 〜 20:00 、7月20日(土) 10:00 〜18:00

(入場無料)※犬の譲渡会イベント『Wolf Lady』は20日(土)11:00〜18:00

会場: ワールド北青山ビル 1階(東京都港区北青山3-5-10)

20日(土)開催犬の譲渡会イベントWolf Ladyは2階)

出展ブランド数: 約40ブランド

来場申込み : (事前申込制)https://love-gives-love-gathering-2.peatix.com/

※イベント当日はエコ貢献のためマイバック持参とのこと

編集者

編集者としてのキャリアは出版、web合わせて約30年。雑誌「東京ウォーカー」「九州ウォーカー」、webメディア「Yahoo!ライフマガジン」など雑誌・webメディアの編集長を歴任。街ネタやおすすめの新スポットなどユーザーニーズを意識した情報を、それらの合わせ持つストーリーと共にお届けします。

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