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HP、ファッショナブルなPCを携えてバーニーズ ニューヨークとコラボ

武者良太ガジェットライター
ウォールナットの突板を採用したENVY x360 13(筆者撮影)

ネットデバイスの軸がスマートフォンとなる現在、個人向けのPC需要は減少傾向にあるといわれることがありますが、近年においては市場成長が上昇傾向にあるとのこと。しかし買い替え需要が集中しているのが主な理由で、2020年1月のWindows 7のサポート終了時がピークになるかも...との見方もできます。

そのような状況のなか、日本HPは新たにプレミアムノートPCの「Spectre」シリーズ・「ENVY」シリーズの新モデルを発売しました。バーニーズ ニューヨークの銀座本店3Fにあるバーニーズ カフェ バイ ミカフェートで開催された発表会で、日本HPは2017年4Qから2019年3Qの8期連続で、PC全体の市場成長よりも高い成長率となったそうですが、その牽引役となったのがSpectreシリーズとENVYシリーズだったそうです。

スタイリッシュなノートPCを使うZ世代

美しいエッジを見せる世界最小級13インチコンバーチブルPC、HP Spectre x360 13(13万9800円~。筆者撮影)
美しいエッジを見せる世界最小級13インチコンバーチブルPC、HP Spectre x360 13(13万9800円~。筆者撮影)

いままではスマートフォンをメインに使ってきた22歳未満のZ世代においても、PCを使うケースが増えてきているとのこと。それもYouTubeなどのコンテンツを見るだけではなく、自分でコンテンツを作る人が増えているそうなのです。

HP Spectre x360 13は2.2mmという薄型カメラモジュールユニットを採用し、超狭ベゼルを実現。13インチの画面ながらワンサイズ小さなフットプリントとなった。
HP Spectre x360 13は2.2mmという薄型カメラモジュールユニットを採用し、超狭ベゼルを実現。13インチの画面ながらワンサイズ小さなフットプリントとなった。

スマートフォンの性能は年々向上していますが、画面サイズからくる生産性の低さはいかんともし難いところがあります。Instagram用の写真を撮って盛るところまでであればいいのですが、TikTokなどで注目される動画を撮って編集するとなるとスマホだけでは難易度、大ですから。

オンラインのECサイトでのみ販売されるHP ENVY x360 13 セラミックホワイトは陶芸品を思わせるマテリアル感を持つ(8万9800円~。筆者撮影)
オンラインのECサイトでのみ販売されるHP ENVY x360 13 セラミックホワイトは陶芸品を思わせるマテリアル感を持つ(8万9800円~。筆者撮影)

クリエイティブワークのためのPCというと、ハイパワーなCPU・GPUを搭載したゲーミングノートPCが注目されています。そうなんです。ゲーム目的だけではなく、コンテンツ製作者からもゲーミングノートPCは頼れる相棒として認識されているんですね。

突板にコーティングを施すことで耐久性をもたせたXP ENVY x360 13 Wood Edition(9万2800円~。筆者撮影)
突板にコーティングを施すことで耐久性をもたせたXP ENVY x360 13 Wood Edition(9万2800円~。筆者撮影)

しかしこのカテゴリは大きく、重く、高価です。Z世代とその上の世代であるミレニアル世代が選ぶにはカロリーが高すぎる。

そこで4K動画編集まではやらない、6000万画素級のデジカメRAW画像編集まではやらない、といった層に、スタイリッシュなビジネスノートPCに人気が集まるということなのでしょうね。

バーニーズ ニューヨーク銀座本店で展示&体験会を開催

バーニーズ ニューヨーク銀座本店のウィンドウディスプレイイメージ(筆者撮影)
バーニーズ ニューヨーク銀座本店のウィンドウディスプレイイメージ(筆者撮影)

このニューフェイスなSpectreとENVYですが、2020年1月7日(火)から1月26日(日)まで、バーニーズ ニューヨーク銀座本店でウィンドウディスプレイされ、また2020年1月14日(火)から1月19日(日)まで、バーニーズ カフェ バイ ミカフェートでの体験イベントが開催されるそうです。

日本におけるバーニーズ ニューヨークは、ビジネスパーソンから高く評価されているファッションブランド&店舗です。Z世代とは別で、SpectreとENVYの本来のターゲットユーザーが好むスポットといえます。

高級ファッションブランドの店舗をショールーム化、メディア化することで、ノートPCの訴求力を高めるアプローチはいままであまり例がないものですが、コストパフォーマンス以外の価値をアピールするには適した手法といえるでしょう。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

なお体験イベント時は先着100名にコーヒー1杯がサービスされるとのこと。お近くの方は足を運んでみてはどうでしょうか。

ガジェットライター

むしゃりょうた/Ryota Musha。1971年生まれ。埼玉県出身。1989年よりパソコン雑誌、ゲーム雑誌でライター活動を開始。現在はIT、AI、VR、デジタルガジェットの記事執筆が中心。元Kotaku Japan編集長。Facebook「WEBライター」グループ主宰。

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