Yahoo!ニュース

宇宙に行ける、指揮者にもなれる。1畳あれば何でもできる、何にでもなれる「Meta Quest 3」

武者良太ガジェットライター
(筆者撮影/キャプチャ)

VRゲームもできるし、仮想マルチディスプレイにもなるXRヘッドセットの「Meta Quest 3」は先日より、「四畳半あれば、何でもできる、何にでもなれる。」というキャッチコピーで、ちょっとしたスペースがあれば様々な楽しみ方ができるよ!というプロモーションを行っています。

しかし、自宅の中に2.55×2.55m(団地間の四畳半)以上のフリーなスペースを用意できない方もいるでしょう。かくいう筆者の自宅も、何の障害物もない四畳半を確保するのがなかなか難しい。遊ぶたびにテーブルや椅子を片付けなくちゃならないから、面倒だと感じてきちゃうんですよね。

とはいっても筆者は普段から、毎日のようにMeta Quest 3を使っています。

ぶっちゃけると一畳くらいのスペースがあれば、数多くのVRゲームで遊んだり、ソーシャルVRでバーチャル旅行をして楽しむことができるんですよね。これってニンテンドーSwitchやPS5で遊んでいるときとほとんど変わらない空間サイズ。両手を動かせる範囲さえあればいいんですから。

例外は本気で戦うVRボクシングなど一部

ただし例外もあります。フットワークやダッキングしてこそ楽しいしボクシングゲームや、運動強度を高めてダイエットに結びつけたいフィットネスゲーム、自宅のなかにバーチャルなゲームボードを置いたり、バーチャルペットを呼んで一緒に遊ぶMRゲーム/アプリは、2x2mのプレイエリアが欲しくなります。

それ以外のゲームやアプリであれば、椅子に座っていたり、立ったまま足は動かさずに遊べますよ!

オーケストラの指揮者になれるMaestro(無料)

そんなMeta Quest 3に興味を持った方に、おすすめのMeta Quest 3対応ゲーム/アプリを紹介しましょう。

まずは中世時代のオーケストラを率いる指揮者になれる「Maestro」。満場の観客を背にして、楽団員に「ここは力強くフォルテで!」「だんだんと盛り上がっていくように!」と指揮をしていくリズムゲームです。

現在は無料のデモ版のみ公開されています(正式版公開はこの夏の予定)。遊べるのは1曲だけですが、現実では体験したくてもまず不可能なオーケストラの指揮者になれるという醍醐味はガツンと感じられます。

地下通路のなかで迷える「8番出口VR」(690円)

暑い夏だからこそチャレンジしたいのがこちら。リミナルスペース的ホラーな雰囲気で大人気となった8番出口のVR版です。

無限に続く地下通路のなか様々な異変を見つけていくゲームなのですが、VRビューとなったことで不気味さがさらにアップ。反面、毎回歩いてくるおじさんを四方八方から観察できる楽しさもあります。

立体機動装置で爽快さを味わえる「進撃の巨人VR: Unbreakable」(800円)

調査兵団の一員となって、立体機動装置で城塞都市の中を飛び回り、超硬質ブレードで無垢の巨人たちを切っていくVRハンティングゲーム。Meta Quest版発売後3日で、全世界週間ベストセラー1位を記録! 人気爆発中です。

とにかく立体機動装置で移動しているだけでも爽快感が得られますし、巨人と戦うときの臨場感も強烈。慣れないうちは食べられてしまいがち(このときのムービー演出も一見の価値あり)ですが、戦い方を覚えていったらリヴァイ兵長級の戦闘力でもって巨人たちを撃退できますよ。

チーム戦で戦える「ブレイゼンブレイズ」(1990円)

3vs3のハイスピードアクション対戦チームバトル。プレイする前は銃撃メインかと思っていたら、最後のトドメにパンチを使うなど近接攻撃の要素もふんだんに取り入れており、縦横無尽に高速移動しながらの戦いが楽しめます。

特に面白いのが、フィールドを構成している建築物などを壊せること。戦いが激化するにつれて、遮蔽物が少ないフィールドへと変わっていきます。状況に応じてベストな戦略が変わっていくところも、ブレイゼンブレイズの特徴といえるでしょう。

宇宙に行けるしDJになれるしなんでもできる「VRChat」(無料)

(筆者撮影 World:Vket2024S WorldEnd˸Utopia - Regrowth - Highland)
(筆者撮影 World:Vket2024S WorldEnd˸Utopia - Regrowth - Highland)

最後にご紹介するのがVRChatです。VR空間で他のユーザーと一緒に遊んだり、喋ったり、ロールプレイできるソーシャルVRで、メタバースの1つとも呼ばれるサービスです。

(筆者撮影 World:Overview Effect Experience)
(筆者撮影 World:Overview Effect Experience)

世界中のクリエイターが制作した数々のワールドを巡るバーチャルツアーを楽しんでもよし。

(筆者撮影 World:夏宙の休息地 -Summer Starrysky Rest-)
(筆者撮影 World:夏宙の休息地 -Summer Starrysky Rest-)

花火やジェットコースターなど、ワールド内にある様々なギミックを使って遊ぶこともできます。中にはストリートファイター2のボーナスステージをモチーフにした車ぶっ壊しゲームワールド、名作映画のシーンを再現したバーチャル聖地巡礼ワールドもありますよ。

(筆者撮影 World:Truman World)
(筆者撮影 World:Truman World)

不要不急の外出は控えましょうといわれるほと暑い今日このごろ。1畳あれば何でもできる、何にでもなれるMeta Quest 3で、バーチャルの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ガジェットライター

むしゃりょうた/Ryota Musha。1971年生まれ。埼玉県出身。1989年よりパソコン雑誌、ゲーム雑誌でライター活動を開始。現在はIT、AI、VR、デジタルガジェットの記事執筆が中心。元Kotaku Japan編集長。Facebook「WEBライター」グループ主宰。

武者良太の最近の記事