2位じゃダメなんでしょうか?北海道宗谷線・南稚内駅で最北を探してみた
日本最北の駅はJR北海道・稚内駅。では2番目に北にある駅はご存知でしょうか?稚内駅の隣・宗谷線南稚内駅。2位になると注目する人が大幅に減ります。しかし日本の鉄道の最北は全て稚内駅なのでしょうか?
以前政治家が「2位じゃダメなんでしょうか?」という発言をして有名になりましたが、同じ事は南稚内駅にもいえるはずです。日本で2番目に北にある駅で、日本最北のモノを探してみました。(訪問:2023年10月2日)
南稚内駅はどんな駅?
南稚内駅は稚内駅の隣・稚内市にあるJR北海道の駅です。
営業時間が6時10分から14時まで(外部リンク)と短いですが有人駅です。
駅待合室には宗谷線を走る列車を紹介しています。
訪問時、宗谷本線で撮影した列車の写真と南稚内駅の構内模型が展示されていました。
駅舎の外と内部でしたが、何が日本最北の鉄道関係のモノなのでしょうか?実はホームに行くとあるのです。きっぷを買って中に入ってみましょう。
日本最北の列車交換駅
南稚内駅のホームを紹介する前に稚内駅のホームを見てみましょう。
ホームが1面しかありません。宗谷本線は旭川駅ー北旭川駅を除いて全線単線。途中に交換設備がなければ1列車しか走らせる事が出来ません。
それでは南稚内駅のホームへ行きましょう。
線路が2本以上、ホームが対面であります。列車交換可能。
つまり稚内駅は列車交換が出来ない、線路の行き止まりの先にホームがある駅。南稚内ー稚内間は列車が1本しか走行出来ません。南稚内駅は現在「日本最北の列車交換駅」なのです。かつては稚内駅は島式ホーム1線2面でしたが、2010年1月30日に2番ホームが廃止されました。
日本最北の跨線橋がある駅
ホームが2本あるという事は、駅舎の向こう側・2番ホームに行くにはどうするのでしょうか?
南稚内駅は日本最北の跨線橋がある駅です。
駅構内だけを見ると交換設備・跨線橋でしたが、もう一つ忘れていないでしょうか?
日本最北の鉄道車両整備施設がある駅
特急宗谷・サロベツ、普通列車の車両は線路1本の行止り駅・稚内駅ホームにずっといることは出来ません。稚内駅発車前及び到着後、一体どこに移動するのでしょうか?
移動先が南稚内駅です。
音威子府駅5:35発稚内駅8:08着の普通列車が回送されるところを南稚内駅で撮影してみました。8時20分頃、南稚内駅1番ホームに入線。
南稚内駅1番ホーム着後何と折り返して稚内駅方向へ進みますが…
稚内駅から戻る時に走った左側の線路でなく、右側にある線路を進んでいきました。
南稚内駅ホームの北側にあるのは、北海道ジェイ・アール運輸サポート株式会社稚内支所(外部リンク)。JR北海道の車両整備を担当する子会社の拠点。
稚内駅を発着する車両は、すぐ折り返さない限りこちらへ回送され、次の出発まで整備が行われます。国鉄時代には稚内機関区があった場所。徐々に規模を縮小しています。
観光の稚内駅、運転で重要な南稚内駅
稚内市街にある宗谷本線・稚内駅と南稚内駅。稚内駅の方が有名なのですが、宗谷本線の運行では日本で2番目に北にある南稚内駅の方が重要。また南稚内駅には稚内駅にない日本最北の鉄道設備があります。日本最北の地・稚内を訪問する旅行者の皆様は2位はダメといわず、ぜひ南稚内駅にも目を向けていただければと思います。
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