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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」に遊びにきてくださってありがとうございます♪

韓国ドラマを見ていると、日本人には理解しがたい謎の行動をしているときがありますよね!

このシリーズでは、そんな謎の行動を深掘りして、みなさんにわかりやすくお伝えしていきます。

今回は韓国ドラマで目にする機会が多い、こんな不思議について探ってみましたよ!

それでは、さっそくみていきましょう^^

「虎が何度も登場するのはなぜ?」

韓国ドラマにはなぜか「虎」がよく出てきます。

特に、ファンタジージャンルのドラマで登場することが多いんですね。

「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」では、虎の怨霊が出てくる場面があり、物語の中で重要な役割を果たしていました。

また、「ケリョン仙女伝~恋の運命はどっち!?~」では、ヒロインの娘チョムスンが虎の姿で現世に登場します。

虎は他の韓国ドラマでも色々な形で描かれています。

さらに、韓国で行われたオリンピックでも、公式マスコットキャラクターとして虎が選ばれているんです!

たとえば、1988年のソウルオリンピックでは、「ホドリ」という虎が公式マスコットでした。

また、2018年の平昌冬季オリンピックでは、白い虎の「スホラン」がマスコットとして採用されています。

なぜこんなにも韓国の人たちにとって、虎が重要な存在なのか気になりませんか?

その理由は、虎が韓国の昔話や神話によく出てくることや、昔から親しまれていることが関係しています。

有名な神話には「壇国神話」という朝鮮の建国について書かれたものがあり、その中にも虎が登場します。

朝鮮半島に虎が生息していた時代があったようで、山や自然を守る神聖な存在と考えられていたんですね。

さらに、ことわざにも虎を使ったものがたくさん存在しています。

「호랑이도 제 말 하면 온다(ホランイド チェマルハミョン オンダ)」

(虎の話をすれば虎が来る)

「噂をすれば影がさす」ということわざと同じような意味です。

「하룻강아지 범 무서운 줄 모른다(ハルッカンアジ ボム ムソウンジュル モルンダ)」

(生まれたばかりの子犬には、虎の恐ろしさがわからない)

こちらは「何も知らないものは恐れを知らない」という意味で使われます。

他にも、昔話の始まりの定番として、「虎がたばこを吸っていたころ~」という言葉があります。

日本では「むかし、むかし、あるところに~」とよく言いますが、それと同じように使われます。

このように虎は昔から韓国では特別な存在であると同時に、韓国を象徴する動物だったんですね~!

どんどんいってみましょう~!

「時代劇でよく見るムダンって?」

先ほど出てきた虎のように、ファンタジ-ジャンルのドラマや時代劇によく登場するものがあります。

それは、「무당(ムダン)」と呼ばれる人です。

「太陽を抱く月」や「優秀巫女(ムダン)カ・ドゥシム 〜ソンヨン高校ゴーストバスターズ〜」というドラマにムダンの存在がありましたね。

時代劇ではムダンの姿が描かれない場合でも、実はその力が背後で利用されていたりもします。

ムダンは宮中での祭祀を行ったり、吉日を占ったり、権力闘争の際に誰かに呪いをかけることもあるんです。

「무당(ムダン)」は、漢字では「巫堂」と書き、日本語では巫女や占い師と訳されます。

朝鮮の伝統的な土着宗教や民俗信仰の儀式を行う祈祷師であり、霊や神と人間をつないでくれる存在だと考えられています。

ムダンが霊や神と交渉するために行う儀式として「굿(グッ)」というものがあります。

この儀式では、楽士たちが力強い音楽を演奏する中、ムダンは激しく舞い踊ります。

神様や死者の魂、精霊や守護神などと交信し、自分の身体に憑依させることでそれらの声を人々に伝えていたんです。

霊や神を自分の身体に降ろすため長時間にわたり行われることがあり、時には12時間近く続くこともあるんです!

さらには、原因不明の病の治療や災難から逃れるために、ムダンの力に頼ることもありました。

農村や漁師町では、ムダンを呼んで、大漁祈願や豊作祈願を行ったり、不幸や災難をお祓いしてもらっていたそうですよ。

このように特別な力を持つムダンですが、意外にも街の中に住んでいたそうです。

ムダンの住む家には玄関に「卍」の文字が記されていて、赤や白の旗あるいはカラフルな布が目印として飾られています。

身近なところにいて、地域の人たちから頼りにされる存在だったんですね。

いかがでしたか?

「虎」や「ムダン」がなぜこれだけ韓国の文化に根付いているのかを分かっていただけたのではないでしょうか。

ドラマの中に出てきたら、今回ご紹介した内容を思い出しながら、ぜひ注目してみてくださいね♪

それでは、またお会いしましょう^^

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韓国語講師/YouTuber

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