Yahoo!ニュース

「まったくわかってはいなかった」藤井聡太棋聖、棋聖戦第2局勝利後コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太棋聖「(後手番で角換わり腰掛銀の将棋となり、40手目)△8六歩で仕掛けていったんですけど。ちょっと(45手目)▲4七銀から▲4八角で受けられて。うーん、ちょっと思わしい攻め方がわからなかったです。(相手玉の反対側にと金を寄せて攻めた)基本的に自信がないと思っていたので、本譜は進んだら仕方がないかなとは思っていました。(70手目)△3七とで桂を取ってから形勢を損ねてしまって。うーん、そうですね。基本なんか、中盤はずっと苦しいのかなと思っていたんですけど。そうですね。(120手目、相手の飛車の横筋を止める)△4八歩のあたりで(相手玉に)詰めろが続きそうな形になったのかなと思いました。(113手目、自玉に王手をかけられた)▲3二金にちょっと時間がなかったので(残り2分)。本譜はなんか勝負手のつもりでやっていました。(116手目、相手玉の逃げ道をふさぐ△9七銀と打ったあたりは)まったくわかってはいなかったんですけれど、なんか(相手に飛車を取らせて)△1三玉としたので、流れとしては仕方ないのかなとは思っていました。(本局を勝って1勝1敗、第3局の意気込みは)ここまで2局、内容的にはかなり押されてしまっていると思うので、第3局以降、内容をよくして戦えるようにしたいなと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事