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【NHL】スタンレーカップ・ファイナル進出への確率は「91%」!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
第2戦に勝利し喜ぶベガス・ゴールデンナイツの選手たち(写真:トロントスター)

NHLのカンファレンス・ファイナルは、両カンファレンスとも第2戦までを終え、イースタン・カンファレンスはフロリダ・パンサーズが、ウェスタン・カンファレンスはベガス・ゴールデンナイツが、それぞれ連勝し、スタンレーカッププレイオフのファイナル進出まであと「2勝」としています。

2日前、第4オーバータイムに及ぶ5時間44分の大熱戦を戦ったフロリダ・パンサーズとカロライナ・ハリケーンズの両チーム。

(第1戦に関する筆者の記事はこちら

第2戦も、第3ピリオドを終了した時点で1-1の同点で、またもや、オーバータイムへ。しかし、この試合は、オーバータイム開始1分51秒、フロリダ・パンサーズのパワープレー(相手チームの反則により、氷上の人数が多い状態)で、ゴール前にいたフロリダ・パンサーズのキャプテンであるマシュー・カチャックが得点を決めて第2戦も勝利し、2連勝。

マシュー・カチャックは、父親がNHL1201試合出場の経歴を持つキース・カチャック、弟も同じNHLのオタワ・セネターズのキャプテンを務めているブレイディ・カチャックというホッケー一家。

マシュー・カチャックは、大熱戦だった第1戦でも、勝敗を決する得点を決めており、プレイオフのMVPに贈られるコンスマイス・トロフィーの候補の一人にも挙がっています。

また、フロリダ・パンサーズは、この日のオーバータイムでの勝利により、プレイオフのオーバータイムの成績は「6勝0敗」。また、プレイオフのアウェイ(敵地)ゲームでは、なんと、「8連勝」!

第3戦は、フロリダ・パンサーズのホームアリーナに戻り、ファンの声援を後押しにしてファイナル進出を決めたいところです。

また、ウェスタン・カンファレンスの第2戦は、1点を追うベガス・ゴールデンナイツが、第3ピリオド残り2分22秒で同点に追いつき、こちらも、第1戦に続くオーバータイムへ。オーバータイム開始1分12秒、ゴール前のリバウンドを見逃さずスティーブンソンが決め、こちらはホームで2連勝。

ベガス・ゴールデンナイツは、NHLに新規加入した一年目の2018年にスタンレーカップ・ファイナルに進出していますが、ワシントン・キャピタルズに敗退。しかし、その当時のメンバーが6人残っており、リベンジを目論んでいます。

相手のダラス・スターズは、このプレイオフのオーバータイムでは、なんと、0勝4敗。オーバータイムには持ち込みたくない心境だったのかもしれません。

カンファレンス・ファイナル4試合を終えましたが、4試合すべてがオーバータイムに突入したのはNHL史上初めて。

また、カンファレンス・ファイナルの第1戦・第2戦で勝利したチームが、スタンレーカップ・ファイナルに勝ち上がる確率は、なんと「91%」!

2連敗したチームの巻き返しなるか?!

5月22日(現地時間)から、イースタン・カンファレンスはフロリダへ、ウェスタン・カンファレンスはダラスへ、それぞれ場所を移し、第3戦、第4戦が行われます。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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